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平成29年度お茶の水女子大学賞授与式を開催しました

2018年3月7日更新

3月6日(火曜日)、お茶の水女子大学賞各賞(湯浅年子賞、黒田チカ賞、小泉郁子賞、保井コノ賞、辻村みちよ賞)の授与式を行いました。湯浅年子賞(以下湯浅賞)は、優れた原子核の実験的研究を行い国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称え、また黒田チカ賞(以下黒田賞)は天然色素の構造について長年にわたって優れた研究を行い女性化学者として活躍した黒田チカ博士を称えて自然科学関係の女性研究者に対する顕彰のために化学科の前田候子元教授からのご寄附を基に設立されたものです。今年度の湯浅賞には該当者がおりませんでしたが、第3回黒田賞は秋山央子氏(理化学研究所脳科学総合研究センター神経膜機能研究チーム研究員)の「新規糖化ステロールの発見と生理作用の解析に関する研究」及び内川瑛美子氏(テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターポストドクトラルフェロー)の「抗ウイルスパターン認識受容体LGP2とMDA5のdsRNA結合構造の解析に関する研究」に対してそれぞれ贈られました。
また昨年度より、本学卒業後アメリカに留学し『男女共学論』を著すなどの社会的活動を通じて女性の権利向上を広く訴えるとともに日中教育文化交流に尽力し戦後は桜美林学園の創設発展に貢献した小泉郁子氏、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに本学及びその前身校において数多くの女子学生を育て日本初の女性理学博士となった保井コノ氏、本学卒業後数多くの女子学生を育て茶の成分について長年にわたって優れた研究を行い日本初の女性農学博士として活躍した辻村みちよ氏の功績を称えるため、それぞれ小泉郁子賞(以下小泉賞)、保井コノ賞(以下保井賞)、辻村みちよ賞(以下辻村賞)を創設し、この日に授与式を行いました。
第2回小泉賞は佐藤至子氏(日本大学文理学部教授)の「江戸末期の草双紙・合巻の校訂および研究」に対して、第2回保井賞は柳澤実穂氏(東京農工大学工学研究院先端物理工学部門特任准教授)の「バイオミメティックセルに関する生物物理学的研究」に対して、第1回辻村みちよ賞は光畑由佳氏(有限会社モーハウス代表取締役)の「産後の新しいライフスタイルの提案のための授乳服の開発」に対し、それぞれ贈られました。
授与式では各賞のゆかりの方々列席のもと室伏学長から賞状と副賞の盾が授与され、お祝いの言葉がかけられました。本学は今後もこれまでに築かれた歴史と伝統を基盤として、広い視野と豊かな感性をもって未来を担う女性たちの育成に取り組んで参ります。

  • 授与式の様子2
  • 授与式の様子1

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