ページの本文です。

学長メッセージ

2016年4月1日更新

お茶の水女子大学は、1875年11月29日に、女性のための日本初の高等教育機関「東京女子師範学校」として設立され、その後140年にわたって、学ぶ意欲を持って社会のために役立ちたいと望む女性たちのために、女子教育の先達として道を切り拓いて来ました。そして現在も、これまでに築かれた歴史と伝統を基盤として、広い視野と豊かな感性をもって未来を担う女性たちの育成に取り組んでいます。本学の卒業生たちは、女性たちが社会で活躍することさえ困難な時代から、学術・研究、教育、産業、行政、報道など多様な分野で努力と実績を重ね、周囲からの厚い信頼も得て、後に続く女性たちのために活躍の場を広げて来てくれました。

また本学は、2004年の国立大学法人化に際して、『学ぶ意欲のある全ての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在する』との標語を掲げ、学びたくても学ぶことのできない開発途上国の女性たちをも含め、世界中の全ての女性たちの夢の実現を支援することを目指しています。若い女性たちが、多様な文化と異なる価値観や考え方を持った人々と深く理解しあい、互いに切磋琢磨しながら自らを成長させて行くことができるよう、4月1日現在までに24カ国69大学との交流協定を結んで、環境を整えて来ました。

さらに、「リベラルアーツ教育」、「グローバル教育」、「リーダーシップ教育」など、特色ある教育システムを構築して、若い女性たちが社会の中で自らが何をすべきかを知るための「学びの場」を、継続して提供しています。  

現在、私達を取り巻く世界は、数多くの課題を抱え、大きな変化の時期を迎えています。社会環境が世界規模で変動する中で、人々の価値観や生活基盤は揺らいでいます。そのような状況下で、大学には、若者たちが自ら豊かな未来を創成するための道筋を見出し、課題を解決していく力を身に付けるための教育と研究が要請されています。お茶の水女子大学では、社会における人間の在り方やそれを支える制度、生命の営みとその仕組み、自然の仕組みと人間生活を支える科学・技術、開拓や制度・理論の構築など、幅広く多様な学術研究が行われています。そして、本学の教職員たちは、それらの教育・研究を基盤として、広い知識と深い探究力、豊かな想像力を備え、公共人としての責任感を持って、日本と世界の未来を担う優れた女性たちを育てるために、日々、努力しています。

2016年度から、国立大学法人は「第三期中期目標・計画期間」に入ります。本学ではこれを機に、これまでミッションとして掲げてきた「グローバル女性リーダーの育成」に加えて、「人が一生を通じて心身ともに健康で幸せに暮らせるための研究と教育を推進する」ことを、新たな目標として掲げました。

お茶の水女子大学は、本学に集う皆さんが、それぞれの夢を実現し、豊かな未来を創造することができることを、また、周囲の人々や社会に対して、未来への希望と勇気を呼び起こす活躍をして下さることを心から願って、将来にわたって、140年の歴史と伝統を持つ高等教育機関としての役割を果たして行く所存です。

2016年4月

お茶の水女子大学長 室伏 きみ子

  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加