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遊技障害に関する学際的調査研究を目的とした共同研究の実施について~公益財団法人日工組社会安全研究財団との共同研究~

2016年10月28日更新

お茶の水女子大学

この度、お茶の水女子大学では、公益財団法人日工組社会安全研究財団内「パチンコ依存問題研究会」との共同研究事業として、「パチンコ・パチスロ遊技障害全国標準サンプリング調査(調査名称:「安全安心な社会とレジャーに関する調査」)」を実施することとなりましたのでお知らせいたします。

研究会設立趣旨

パチンコ・パチスロ遊技については、過去にSOGS(ギャンブリング障害─いわゆる「ギャンブル依存」─を測定する尺度)を用いて行われた全国標準サンプリング調査の結果をもとに、全国で500万人を超える成人がギャンブリング障害に該当するおそれがあるとの見方が一般化している。また、別の研究において、相談機関等に寄せられるギャンブリング障害の相談には、パチンコ・パチスロの利用者が多いことも指摘されている。公共の安全と秩序の維持に寄与することを目的とする日工組社会安全研究財団は、こうした状況に対し、障害の予防や改善のための基礎的・学際的な調査研究及び提言を行うことを目的として、平成24年12月1日にパチンコ依存問題研究会を設立した。

研究会メンバー

牧野 暢男(日本女子大学名誉教授)
河本 泰信(国立病院機構久里浜医療センター精神科医長)
坂元 章(お茶の水女子大学教授)
佐藤 拓(成瀬メンタルクリニック院長)
篠原 菊紀(諏訪東京理科大学教授)
西村 直之(ぱちんこ依存問題相談機関リカバリーサポート・ネットワーク代表理事)
石田 仁(公益財団法人日工組社会安全研究財団主任研究員)

調査目的

社会問題として報じられているパチンコ・パチスロ遊技障害(いわゆる「パチンコ依存」)については、その障害該当者数の推計をはじめ、信頼に足る十分な基礎統計量が存在しないのが現状である。そこで、全国標準サンプリングに基づいた社会調査を行うことで、実態を把握する。本調査は、障害の予防に関する基礎的な研究として位置づけられ、安全で安心な社会を実現する一助となる点で、十分な公益性を有する。なお、調査結果は平成29年度中に公開を予定している。

調査方法

訪問留置法、WEB回収、郵送回収併用

調査対象

全国の満18歳~79歳男女9,000人(全国計360地点を層化無作為抽出)

調査実施委託先

株式会社日本リサーチセンター

連絡先

国立大学法人お茶の水女子大学社会心理学研究室(代表:坂元 章)
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
メールアドレス:yuugisyougai2016@gmail.com

関係機関

共同研究機関:公益財団法人日工組社会安全研究財団「パチンコ依存問題研究会」
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-7-8
代表電話:03-3219-5177 http://www.syaanken.or.jp/

調査実施委託先:株式会社日本リサーチセンター
〒103-0023東京都中央区日本橋本町2-7-1
代表電話:03-6667-3400 http://www.nrc.co.jp

本調査研究における調査対象者の調査参加の自由の確保や個人情報の取り扱いの保全については、本学人文社会科学研究の倫理審査を経て、その手続きが確かなものであることが承認されています(通知番号2016-98号)。また、本調査は、諏訪東京理科大学「人を対象とする医学系研究に係る倫理審査委員会」においても、研究の合理性・妥当性・個人情報保護・利益相反等についての審査を経て、承認を得ています(承認番号2016年度第7号)。

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