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お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターによる「平成28年熊本地震」において被災された学校を対象とした理科教育支援活動の実施について

2016年7月21日更新

お茶の水女子大学では、東日本大震災直後から、岩手県および岩手県沿岸部の教育委員会・学校(のべ約3800人の教員児童生徒)と連携し、被災地の理科教育を支援して参りました(東日本大震災被災地理科教育復興支援事業)。そして今年度からは、「新たな災害時に途切れない教育システムの開発と検証(http://www.cf.ocha.ac.jp/sec/j/menu/projects/gensai.html)」事業を開始し、災害に備える理科教育についての実践的な研究・開発と、熊本地震の被災地における理科教育に取り組んでいます。

目的と実施概要

メダカの観察
タブレット顕微鏡でメダカの
血流を観察する様子

大学と小中学校が連携し、実験・実習を中心とした効果的な授業支援を行います。

お茶の水女子大学が災害時でも活用できるよう教材を工夫し、今回はタブレット顕微鏡を用います。

タブレット顕微鏡とは前面側カメラ上に市販の小型レンズプレートを載せ、その上に観察試料を置くことで、画面を通して約100倍程度の観察が可能になる新しい手法の顕微鏡です。

益城町立木山中学校での理科授業
日時 2016年7月22日(金曜日)1・2・4時間目(各回50分,同内容)
1時間目8時45分~, 2時間目9時45分~, 4時間目11時45分~
場所 〒861-2244 熊本県上益城郡益城町寺迫1090
益城町立木山中学校
対象 中学2年生 3クラス
内容 タブレット顕微鏡を用いたメダカの血流観察
益城町立広安西小学校での科学部支援
日時 2016年7月22日(金曜日)16時30分から18時
場所 〒861-2235 熊本県上益城郡益城町福富1001
益城町立広安西小学校
対象 科学部(小学校5,6年生10人程度)
内容 タブレット顕微鏡で微生物や花粉などを観察する

支援の具体的内容

様々な実験器具を扱う理科では、災害時に器具の破損が頻発しています。また、教材開発や、授業の準備は、教員への負担が大きいことが問題になっています。このような問題を解決するために、限られたスペースでも授業実施および保管が可能な、効果的な実験コンテンツを開発し、実施をサポートしています。今回は、タブレット顕微鏡を用いた実験・実習に取り組みます。この顕微鏡の特徴は、手軽でどのような教室でも実施可能である点の他、従来の顕微鏡では困難であった観察の共有が容易になることから、災害時においても効果的に観察活動のアクティブ・ラーニングが実現できます。

問い合わせ先

是非実際の授業の模様を会場にて取材・報道していただけますようお願いいたします。なお、本件に対する問い合わせ先は、以下にお願いします。

国立大学法人  お茶の水女子大学
企画戦略課課長(広報担当) 柴田 正造
電話番号:03-5978-5104

関連ファイル / Related Files

» サイエンス&エデュケーションセンターによる「平成28年熊本地震」において被災された学校を対象とした理科教育支援活動の実施についてのプレスリリース(PDF形式 11,963キロバイト)

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