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2023年度「第8回 小泉郁子賞」選考結果報告

2024年2月15日更新

小泉郁子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 文教育学部長 新名 謙二

第8回小泉郁子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を小泉郁子賞候補者として学長に推薦し、了承を得ました。
「小泉郁子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧下さい

小泉郁子賞

関 典子 氏
(神戸大学国際人間科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授)

業績「踊るキュレーターとしての舞踊芸術の多元的な普及活動 」

 関氏は20代の頃より、まず舞踊家として稀有な才能を発揮し、2010年には自作『犯情』で国内の振付家の登竜門である「横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ <Competition>+」(主催:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)のファイナリストとなりました。舞踊家としての一連の活動は高く評価され、2008年に兵庫県芸術奨励賞、2011年に神戸市文化奨励賞を受賞しています。関氏は評論家としての業績も示し、第10回及び第13回の日本ダンス評論賞で入賞し、神戸大学に着任後には京都芸術センター、兵庫県立芸術文化センターの広報物等に舞踊作品の解説や批評を定期的に執筆しています。関氏がキュレーターを務めている兵庫県立芸術センター所蔵「薄井憲二バレエ・コレクション」には舞踊評論家、舞踊史研究者そして舞踊家でもあった薄井憲二による約6,500点にのぼるバレエ・コレクションが常設展、企画展、特別展として紹介されています。このように関氏は「踊るキュレーター」として自身の舞踊作品を上演しつつ、舞踊芸術の世界を、上演実践、批評活動、舞踊資料アーカイブ、そして大学での研究教育活動という多元的な形で人々に発信する活動を精力的に展開しています。
 以上のことから、本選考委員会は、関氏の顕著な業績は小泉郁子賞を授賞するに大変相応しいと判断しました。

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