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2014年6月17日更新
この一般公開セミナーは、大学院全専攻共通科目「トランス・サイエンス論」の特別イベントとして企画されました。
学外からお二人のゲスト講師を招き、「ある問題についての科学的知見が不確実な状況下で、サイエンティストは当該の問題に関わる社会的意思決定プロセスにどのように関与すべきか」という問題について、イタリアの震災事例などをめぐって検討します。当日は、まず地震学者らの法的責任が追及されたイタリアの刑事裁判について、ゲスト講師の纐纈教授から批判的考察を述べてもらいます。これに対して、次に本学教員の小谷が意見を述べます。二人の相対立する意見を踏まえて、ゲストの本堂准教授からもコメントをいただきます。これらの議論を受けて、「トランス・サイエンス論」受講生の院生を含む、本セミナー参加者全員で科学の不定性と社会的意思決定プロセスへの科学者の関与についてディスカッションします。
このセミナーは一般公開としますので、学外・学内から、どなたでも自由にご参加いただけます。
なお、あらかじめ参加が確定している方には、以下の2文献を参考資料としてお送りします。当日は、この2文献をあらかじめ読んできていることを前提に討議をおこないます。
・纐纈一起・大木聖子「ラクイラ地震裁判」(『科学技術社会論研究』11号、掲載予定)
・小谷眞男「L'Aquila震災リスク裁判について」(近刊予定の共同論文集に掲載予定、未定稿)
セミナータイトル | 科学の不定性と社会的意思決定プロセスへの科学者の関与 ——イタリアの震災事例を中心に—— |
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日時 | 2014年6月17日(火曜日) 10:40~12:10 | |
場所 | 本館1階 103室(生活科学部大会議室) | |
ゲスト講師 | 本堂 毅 准教授(東北大・物理学)、 纐纈(こうけつ)一起 教授(東大地震研・地震学) |
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問合せ先 | 小谷眞男 kotani.masao@ocha.ac.jp |