第1回認知発達科学セミナー「自閉スペクトラム症者の非定型な知覚に関する基礎的・応用的検討」

お茶の水女子大学　本館306室（対面開催）
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<講師紹介>
辻田 匡葵 先生
（東京大学先端科学技術研究センター 特任助教）
専門：知覚心理学・発達心理学・社会心理学

自閉スペクトラム症 (ASD) とは、多数派の人々とは異なる対人関係の様式やこだわりの強さといった特徴を有する障害であり、近年ではASD者の非定型な知覚についても着目されてきている。発表者は、知覚心理学的な実験を通して、ASD者の非定型な知覚の基礎にあるメカニズムの解明を進めてきた。また、アウトリーチ活動に伴った調査を通じて、多数派の人々がASD者の非定型な知覚を理解することでASD者に対する態度がどのように変容するのかを検討してきた。本発表では、これまでの成果を概説するとともに、障害を持つ当事者と研究者が研究を共同創造していく重要性や今後の課題・展望についても考察する。