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基幹研究院人間科学系の伊藤大幸准教授が日本発達心理学会第32回学会賞(論文賞)を受賞

2023年4月10日更新

基幹研究院人間科学系(生活科学部心理学科)の伊藤大幸准教授が、日本発達心理学会第32回学会賞(論文賞)を受賞しました。この賞は、論文の独創性・先駆性や成果の発達心理学研究への貢献度において特に優れた論文に授与されます。
受賞した論文のタイトルは、以下のとおりです。

受賞題目

「小中学生の自由時間の活動が心理社会的適応に及ぼす影響に関する縦断的検証」
○伊藤大幸・浜田 恵・村山恭朗・髙栁伸哉・明翫光宜・辻井正次

小中学生の放課後の過ごし方(学習、読書、外遊び、ゲーム、テレビなど)が、学業成績、友人関係、メンタルヘルスなどの心理社会的適応の変化をどのように説明するかを、約5,000名から得られた大規模縦断データに基づいて検証した論文です。分析結果の中には、通説と一致するものもあれば、反するものもありました。例えば、学習は学業成績だけでなく、情緒・行動面の変化にもポジティブに関連すること、読書は学業成績の向上と関連するが、情緒・行動面の変化にはネガティブに関連すること、外遊びは情緒・行動面の変化に最も強いポジティブな関連があること、反対にゲーム(単独でのプレイ)は情緒・行動面の変化に最も強いネガティブな関連があることなどが示されました。こうした結果は、育児や学校教育のあり方にも重要な示唆を与えるものと考えられます。

日本発達心理学会については、こちらをご覧ください。
日本発達心理学会HP  https://www.jsdp.jp/

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