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「121位の私たち ジェンダー格差をどう変える」を開催しました

2021年3月22日更新

 2021年3月3日(水)に朝日新聞社と共同で「121位の私たち ジェンダー格差をどう変える」を開催しました。2019年12月、世界経済フォーラムが発表した「男女格差(ジェンダーギャップ)報告書」で日本は153カ国中121位と過去最低の順位となりました。昨年度、3月8日の国際女性デーを前に、本学での開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からやむなく延期となり、ちょうど1年後に無観客のオンラインにより開催することとなりました。北海道から沖縄、また海外からの申込み者を含め1000名を超える方にご参加いただき、事前にたくさんのご質問、ご意見が寄せられたことからもみなさまの関心の高さが窺えました。
 シンポジウムでは、町田智子朝日新聞社上席執行役員女性プロジェクト担当からの開会のあいさつに続き、ニューヨーク・タイムズ ジェンダーイニシアティブディレクターのフランチェスカ・ドナーさんと初代ジェンダーエディターのジェシカ・ベネットさんのインタビュービデオが放映され、おふたりから視聴者の方、とりわけ日本の女性たちに「イッツ オッケー(大丈夫)。完璧である必要はないのです。平均したらほとんどの場合、けっこうよくできている、それでいいのです。」燃え尽きないで。完璧でなくていいのです。自分に休憩を与えましょう。」とのメッセージが送られました。
 後半は、♯KuToo運動呼びかけ人で俳優の石川優実さん、スリール株式会社代表取締役の堀江敦子さん、ニューヨーク・タイムズ東京支局長のリッチ素子さん、室伏きみ子本学学長から各者の専門、視点によるジェンダー格差の問題点等が報告され、その後、視聴者からもっとも多く寄せられたご質問である「具体的に、今何をしたらよいか」についてディスカッションが行われ、声をあげることは大切であるが、それはとても勇気がいることなので、声をあげた人に賛同する場合はまず「応援している」ということを発信する、声をあげた人を応援することなら今すぐにできることではないかなどの提案がなされました。
 ディスカッションの最後にパネリストから視聴者の方へ、「ひとりの声だと文句ととられがちですが、多く声を集めることで変化を起こせるのです。声をあげることを恐れないで。」「自分をいたわることが大切。その結果、声をあげることができるようになれるのです。」「自分らしい生き方、キャリアを描きたい人は多いはず。プライベートでの行事(出産、育児、介護等)を経てもキャリアアップできる環境は、女性の活躍とともに男性を解放することにもつながるのです。」「第5次男女共同参画基本計画はとてもすばらしいものなのでぜひ読んでください。そして自分のやりたいことを考えてほしいです。」とのメッセージが送られました。
 閉会にあたり、室伏学長から、「このシンポジウムではたいへん前向きな意見が出され、成果のあるものとなったと思います。今後の社会にどう活かしていくかをみんなで考え、50:50(フィフティ・フィフティー)の社会がくることを願っています。」とのあいさつがありました。

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