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2020年2月18日更新
2月12日(水曜日)、お茶の水女子大学賞各賞(湯浅年子賞、黒田チカ賞、保井コノ賞、小泉郁子賞、辻村みちよ賞)の授賞式を行いました。
湯浅年子賞は、優れた原子核の実験的研究を行い国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称えて設立された賞で、第7回湯浅年子賞(金賞)は、増澤美佳氏(高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設教授)の「素粒子物理学高エネルギー加速器実現のための電磁石システムに関する先導的技術の確立」に贈られました。
黒田チカ賞は、天然色素の構造について長年にわたって優れた研究を行い女性化学者として活躍した黒田チカ博士を称えて自然科学関係の女性研究者に対する顕彰のために化学科の前田候子元教授からのご寄附を基に設立された賞で、第5回黒田チカ賞は、黒木菜保子氏(中央大学理工学研究所専任研究員)の「フラグメント化手法に基づく物理化学シミュレーション法による混合溶媒の物性予測と応用に関する研究」に贈られました。
保井コノ賞は、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに本学及びその前身校において数多くの女子学生を育て日本初の女性理学博士となった保井コノ博士を称えて設立された賞で、第4回保井コノ賞は、米田敦子氏(東京薬科大学生命科学部ゲノム病態医科学研究室講師)の「イノシトールリン脂質や細胞膜糖タンパク質による細胞内外シグナル制御に関する研究」に贈られました。
小泉郁子賞は、本学卒業後アメリカに留学し『男女共学論』を著すなどの社会的活動を通じて女性の権利向上を広く訴えるとともに日中教育文化交流に尽力し戦後は桜美林学園の創設発展に貢献した小泉郁子博士を称えて設立された賞で、第4回小泉郁子賞は、小ヶ谷千穂氏(フェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教授)の「フィリピン移住女性と複数のモビリティに関する社会学研究」に贈られました。
辻村みちよ賞は、本学卒業後数多くの女子学生を育て茶の成分について長年にわたって優れた研究を行い日本初の女性農学博士として活躍した辻村みちよ博士の功績を称えるため設立された賞で、第4回辻村みちよ賞は澤田留美氏(国立医薬品食品衛生研究所再生・細胞医療製品部室長)の「食品研究から再生医療研究への展開」に贈られました。
授賞式では、各賞のゆかりの方、受賞者の関係者の方ご列席のもと、室伏学長から賞状と副賞のメダル・盾が授与され、お祝いの言葉がかけられました。本学は今後もこれまでに築かれた歴史と伝統を基盤として、広い視野と豊かな感性をもって未来を担う女性たちの育成に取り組んで参ります。