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国内3大学・米国10大学の連携による、オンライン教育を活用したグローバル・シティズンシップ教育プログラムを展開

2018年9月12日更新

平成30年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択

上智大学(東京都千代田区、学長:曄道佳明、幹事校)、お茶の水女子大学(東京都文京区、学長:室伏 きみ子)、静岡県立大学(静岡県静岡市、学長:鬼頭宏)が合同で申請した事業「人間の安全保障と多文化共生に係る課題発見型国際協働オンライン学習プログラムの開発」が、平成30年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業~COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援~」に採択されました。

本プログラムでは、オンライン教育(Collaborative Online International Learning : COIL)を利用した遠隔教育と交流事業を軸に、日本と米国の2国間の大学間連携を図ります。日本側の3大学、そして米国側はこの3大学の協定校を中心とした10大学が参加し、(1)学生へのグローバル教育機会の提供、(2)連携大学と地域社会のリソースを活用した多層的な学生交流の推進 (3)国際協働オンライン学習プログラムの第3国への展開を通じた途上国での教育格差是正への貢献、の3つを目標に掲げ、2018年9月より活動を展開していきます。

プログラムの最大の特徴は、国内連携3大学の強みを組み合わせた、国内循環型のマルチキャンパスでの留学生受入プログラムの実施です。東京の2大学で講義を受けた留学生が静岡県立大学を通じて静岡県内の企業・団体でのインターンシップに参加することで、地方での国際交流と新たな形の産学連携を促進します。また、東京の大学間では、上智大学では英語による講義、お茶の水女子大学では日本語教育を中心に提供し、各大学のリソースを最大限に活用します。

また、授業科目へのCOIL導入を促進し、米国大学とつなぐことで、経済的理由や大学の履修カリキュラムの関係上、留学機会が得にくい学習者に、日本にいながらにして米国の学生と共に学ぶ場が創出され、文化的背景の異なる多様な学習者が協働学習し、課題に対する多面的な理解や複眼的な思考力を習得することを可能とします。

これらの活動を通じ、学生は人間社会の安心・安全な暮らしや健康、社会的公平性の問題を具体的に検討する分析力、現実に根ざした問題発見力や課題解決力を養います。いずれも国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を達成していくために欠かせないグローバル・シティズンシップ教育の要素をなすものであり、教育機会普及の実現と次世代教育の可能性開拓を企図しています。本プログラムを通じ、人間の安全保障と多文化共生の観点から国際社会における課題を発見し、その解決に貢献できる人材の育成を目指し活動に取り組んでまいります。

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