お茶の水女子大学でスペシャルタナーレクチャー開催

お茶の水女子大学 「Special Tanner Lecture -21世紀の女性の生き方- 5月18日(水) 13:00-15:00」 OCHANOMIZU UNIVERSITY
お茶の水女子大学 「Special Tanner Lecture -21世紀の女性の生き方- 5月18日(水) 13:00-15:00」 OCHANOMIZU UNIVERSITY
Special Tanner Lecture
- 21世紀の女性の生き方 -
5月18日(木) 13:00-15:00
遠山 敦子

遠山敦子

経歴:

1962年東京大学法学部卒業後、文部省初の女性キャリアとして入省。高等教育局長、文化庁長官、駐トルコ共和国日本国大使、国立西洋美術館長を経て、2001年小泉内閣の文部科学大臣に就任。その後、新国立劇場運営財団理事を務めた。現在は、トヨタ財団理事長、日本いけばな芸術協会会長など。著書に『トルコ 世紀のはざまで』『こう変わる学校 こう変わる大学』『来し方の記』ほか。

講演者紹介 遠山敦子氏 トップイメージ

 21世紀は20世紀とは異なる世界規模の新たな困難が出現している。インターネットの加速度的な発達、人類の生命への脅威をもたらすIS、地球規模の気候異常などである。日本国内も少子高齢化、社会保障、格差、地方衰退、大自然災害など課題山積である。しかし、こうした課題の多さと困難さは、若い人たちに今後の活躍の場を開いているのだと私は捉えている。

 日本は、これまで世界各国と比べて女性の社会参画が極めて遅れている国である。Economy, Education, Health, Politicsの諸データを総合して毎年作成されるジェンダー・ギャップ指数によれば、何と日本は現在145か国中101位である。日本の女性たちの高い潜在能力を考えると誠に残念である。他方、現安倍政権は、女性の輝く社会の実現を願って種々政策を展開している。今後は女性たちの社会的な活躍のチャンスは広がるであろうし、社会が女性の活躍を求めている。半世紀前、私が就職に苦心した頃に比べれば格段の前進である。

 人は仕事を通じて成長する。人は自ら学び、考え、実行することで生きることの手応えを得る。人間として、社会のために役立ち、かつ、自らの人生を豊かにするためには、志の高さ、深い英知、熱い情熱と実行力がいる。私自身の経験を交えながら、人としての生き方を皆さんと一緒に考えてみたい。

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