女性も男性と同等の教育を受けられるよう、2世紀にわたり女性と一部の男性が奮闘してきた。そのおかげで女性たちは高等教育の機会を得、それを身に付けるに留まらず、輝かしい成功を収め、自身が選択した分野で極めて優秀な成果を挙げるようになった。多種多様な専門分野と職業に参入し、家庭と仕事をバランスよくこなしている。こうした情勢を見れば、どのような課題が残されているのか疑問を持つ者があるかもしれない。
ここ数十年にわたり、男女共同参画を掲げた施策が実施され、推進機関や会議、委員会が活動してきたにもかかわらず、往々にして障壁が残っており、公平性に欠ける分野で成功を目指そうとする女性は困難な課題に突き当たる。本講義では、女性が参入している数種の専門分野と職業を調査することにより、こうした障壁や課題を探る。
女性が選択をするとき、それが真に心からの選択であるか否かにかかわらず、自信や回復力の有無、完璧を目指すことの負担、およびリスクや失敗への恐れといった要素が影響を及ぼすが、今日の女性にとってそうした要素がどんな役割を果たすのかという点も合わせて、女性の選択について考える。このような要素は、人生のどれくらいの時期から影響を及ぼし始めるのであろうか。学生時代か、それとももっと後だろうか。本講義では、個人的経験および同級生や友人の経験を中心に取り上げていくこととする。
私たちは皆、「いかなる理由で、何(誰)のために行動するのか(Who are we dancing for?)」ということを自問しなければならない。