
第1回 桂 香代子
私の所属している「女性と仕事の未来館」は、女性が働くことを多角的に応援する施設です。「就職したい」「キャリアアップしたい」「職場の人間関係で悩んでいる」などの声に応えるべく、セミナーや相談、情報提供などの事業を行っています。
お茶の水女子大学と未来館、どちらも「女性の生涯を応援する」という使命を持っていると思いますが、この共通点をご縁として、私は女性支援室の会議に参画しています。
11月13日のシンポジウム「21世紀を拓くOchanomists〜恋愛・キャリア・国際貢献」は、女性支援室のキックオフ・イベントとして開催されました。世代もキャリアも異なる女性達が各々テーマを持って意見交換をする企画です。シンポジストの本田和子学長、お茶大卒業生・柴門ふみさん、現役お茶大生のお二方、当館の渥美雅子館長、コーディネーターの河野室長が、自らの経験を披露され、盛りだくさんの内容で楽しいものとなりました。様々なステージにいる皆さんですが、共通していたのは、「ここぞの時、チャンスの見極め力」「行動力」を持っているということ。同時に「楽しみ」「心の支え」をしっかりと確保していることも印象的でした(シンポの詳細はこちらから)。
私は日々の仕事の中で、「各々が自分らしいキャリアを描き、歩む」ことについて考え、また、そのような点でメンター的存在である人と出会うことも多いのですが、このような方が惜しみなく知識や経験を分かち合い、共感していく場面には毎度感動します。前向きなものが人から人へ伝わっていく作用はとても力強く、頼もしいものです。今回の出演者の方々の言葉も、前向きに生きようとする人間の本質的な部分に響き、気持ちを鼓舞してくれましたから、参加されて気持ち良く感じた方も多かったのではないかと思います。
女性支援室の会議に参加する中で、室が実施・提言することの根本にも、女性に対する平等で温かな心が通っていると感じています。私自身、お茶の水女子大学に関係する皆さんとつながりながら、女性支援室からお茶大内外にエンパワメントを伝播していく、そんな仕組みができていくことを楽しみにしているのです。
女性と仕事の未来館 相談事業コーディネーター 桂 香代子
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