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2023年度「第8回 保井コノ賞」選考結果報告

2024年2月15日更新

保井コノ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 横川 光司

第8回保井コノ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を保井コノ賞候補者として学長に推薦し、了承を得ました。
 「保井コノ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください 

保井コノ賞

細島 頌子 氏
(名古屋工業大学大学院工学研究科 特任助教)

業績「イオン輸送性ロドプシンの電気生理学研究 」

 細島氏は一貫してロドプシンの研究に取り組み、チャネルロドプシンの発見者と光遺伝学の創始者のもとで研究者として鍛錬をつみ、現在は独自の研究を展開することを実現しています。顕著な業績としては、ウイルス由来のヘリオロドプシンが、他のロドプシンとは構造と機能が大きく異なり、膜への配置方向が逆転し、光依存的に水素イオンを輸送するチャネルであることを明らかにし、当該生命科学の分野で顕著な業績を上げました。
 さらに細島氏は、クリプト藻由来のチャネルロドプシンの光感度が標準的なチャネルよりも30倍高いことを発見し、この新規ロドプシンの発見は、当該分野に大きなインパクトを与えたとともに、このタンパク質をもとにベンチャー会社を立ち上げ、社会に対してヒトの視覚再生技術を普及させることに大きく貢献しています。
 以上のことから、本選考委員会は細島氏の顕著な業績は保井コノ賞を授賞するに大変相応しいと判断しました。

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