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2022年度「第7回 保井コノ賞」選考結果報告

2023年2月21日更新

保井コノ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 小林 功佳

第7回保井コノ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を保井コノ賞候補者として学長に推薦し、了承を得ました。
 「保井コノ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください 

保井コノ賞

太田 茜 氏
(甲南大学理工学部 特任研究講師)

業績「動物の温度順化を司る神経・腸連関 」

 太田氏は、これまで動物の温度に応答・適応する分子神経メカニズムの解明に取り組み、独創的な実験系を新たに立ち上げ確立いたしました。この実験系を使い、従来メカノ受容体として知られていたDEG/ENaCが温度受容体として機能し、低温耐性を制御すること、そのヒトホモログMDEG も温度受容体であることを新たに見出しました。さらに、動物の温度順化を司る新たな神経と腸の連関を明らかにいたしました。
 太田氏は、動物の温度順化における新規の生体システムを次々と明らかにし、特に動物の温度順化の有用なモデル実験系を確立したことにより国内外から高く評価されております。これらの生命科学分野における顕著な業績によりこれまでに多くの賞を受賞していらっしゃいます。また、指導した女子大学院生が著名な賞を受賞し、生物学オリンピックに参加した高校生の指導にも関与するなど後進の教育にも熱心でございます。
 以上のことから、本選考委員会は太田氏の顕著な業績は保井コノ賞を授賞するに相応しいものであると判断しました。

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