2008.09.17:リベラルアーツとFD公開シンポジウム
|
 |
9月17日午後、残暑の中、教職員、学外関係者など60名余りが参加し、第1回リベラルアーツFDシンポジウムが開催されました。
これは、異なる分野の学生を対象とするリベラルアーツこそFDが必要であり、前期授業での問題点や成果を後期の授業設計に活かすため、「リベラルアーツとFD(組織的な教育力向上)」を主題とするシンポジウムを公開で開催することとなったものです。
第一部は、三浦教育機構長の挨拶と、寺撫ケ男立教学院本部調査役(東京大学名誉教授)が講演を行い、中教審大学分科会の答申を踏まえながら各大学や教員がカリキュラムや授業の設計に独自性を打ち出していく必要について語っていただきました。
講演タイトル:学士課程教育のカリキュラムと方法 − 迫られている課題との関連のもとで −
|
 |
第二部は、前期授業で文理融合リベラルアーツ科目を担当した四名の教員がパネリストとなり、系列科目として授業計画をたてた際の工夫や学生の反応などを報告し討議を行いました。
・「生命と環境 8 文化と環境」(棚橋 訓教授)⇒講演内容はこちら
文化人類学の手法を基礎に人間と環境の関係を文理双方から投射する構成をとった
・「色・音・香 8 宗教と色・音・香」(衷Z 光子准教授)⇒講演内容はこちら
映像資料の導入を図ったが既存の資料には視点に偏りがあることをあらためて気づかされた
・「生活世界の安全保障 8 ゲノム時代の健康管理」(千代 豪昭教授)⇒講演内容はこちら
質問やアンケートのフィードバックを通して文系理系の学生の履修と交流が図れた
・「色・音・香 22 おいしさのサイエンス」(香西 みどり教授)⇒講演内容はこちら
調理実験を通して、おいしさの背景にある科学的原理に気づかせた
などが報告されました。
全体討議では、
・文理融合には異なる分野の教員が一つの授業を担当し議論しながら作り上げてゆく方式が有効ではないか
・リベラルアーツは各ディシプリンの基礎にあるメタを掘り起こすことにあり、一般教育は一つの課題の多面的な理解を目指すという方向性の違いがある
などが指摘されました。
|
 |
最後に、掘り下げた議論ができたことに感謝して、閉会となりました。 |
教育企画チーム |
 |
※ |
フォーラムでの報告や質疑は、当該箇所のアイコンをクリックすればPDFファイルがダウンロードされ閲覧ができます。また、一括ダウンロードも可能ですが、ファイル容量が15Mになります |
|