2009年11月3日から11月17日までパリのESPCIを拠点として、フランスのソフトマター物理領域における高等教育体制・女性研究者支援体制の調査と研究交流を行った。ソフトマター物理とは1991年にノーベル物理学賞を受賞したパリのコレージュ・ド・フランスの故de Gennes教授らが中心となって切り開いた比較的若い分野である。このソフトマター物理分野には本当に多くのフランス女性研究者がいる。例えば、50歳代から60歳代のソフトマター物理の指導的女性研究者を思いつくままに挙げると、Francoise Brochrad(キューリー研究所)、Dominique Langevin(パリ南オルセー大学)、Liliane Leger(パリ南オルセー大学)、Anne-Marie Cazabat(パリ大学)、Michele Adler(パリ東大学)、故Claudine Williamsなどがおりいずれも世界的に有名である。加えて、若手・中堅にも非常に多くのアクティブな女性研究者がおり、今回インタビューした若手のうち3名の女性研究者は妊娠中であったが途切れることなく研究をつづけていた(うち2名は2人目)。この世界的に見ても特異な状況はなぜ生じえたのかを探ることが今回の研修の目的である。 |
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日程 |
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場所 |
2009/11/3〜17 |
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仏国パリのESPCI・その他 |
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