第1回 講演会報告
文部科学省採択の女性研究者支援モデル育成プログラム「女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築」の第一回講演会が、平成18年11月21日(水)に開催されました。当日は、平日にもかかわらず、本学教職員、大学院生、学部生をはじめ、他大学や関係機関の方々など、130名を越える幅広い参加者が集まり活況を呈しました。
本プロジェクトは、女性研究者を中心とした雇用環境の検証を通じて、広く社会に還元できる「お茶大モデル」の構築を目指しているため、仕事と家庭の両立を可能にする雇用環境とワークライフバランスを今回の講演会のテーマとしました。また、学生を中心とした若い女性の啓蒙のため、子育てをしながら仕事を続けていらっしゃるロールモデルの方々の存在を身近に感じていただくために、トークショーを企画しました。
当日は、計画実行副責任者でもある羽入佐和子副学長より、本プラグラムの趣旨とこれまでの経緯をご説明した後、内閣府男女共同参画局長 板東久美子氏により、「ワーク・ライフ・バランスが支える男女共同参画社会」という演題でご講演が行われました。坂東氏は、豊富なデータを用いて、世界的に見た日本の女性活用における現状と問題点を指摘され、そのことを踏まえた政府としての取組みについて、今後の方針などが示されました。
続いて、本学卒業のNHKアナウンサー滝島雅子さんによる司会進行のもと、日産自動車株式会社ダイバーシティ ディベロップメント オフィス室長の吉丸由紀子さんと郷通子学長のトークショーが行われました。お三方ともに世代や立場は異なるものの、子育てをしながら女性としてキャリアを築かれてきたロールモデルということで、自らの体験に触れながら、女性が活躍できる社会・職場・家庭といった環境について熱心に話し合われました。参加型のトークショーという形態が功を奏して、会場からも率直な声や質問が投げかけられました。また、なによりロールモデルの方々が身近に感じられ、大変参考になったという感想が多々寄せられました。この場を借りて、ご協力いただきました関係者の方々に御礼申し上げます。
なお第2回講演会を平成19年2月17日(土)に予定しております。詳細は大学ホームページに掲載いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
|