女性支援

我が国における急速な少子化の進行は、家庭および地域を取り巻く環境の変化と相俟って日本の社会経済に深刻な影響を与えることが予想されています。
このような状況を踏まえ、次世代の社会を担う子どもが健やかに生まれ育成される環境の整備のために、国、地方公共団体、事業主が行う取組みである「次世 代育成支援対策推進法」が成立しました。この法律の主旨に則り労働者が仕事と子育てとを両立させ、事業主もこの両立に必要な雇用環境の整備を行うという、 労使双方で「次世代育成支援対策」に努めることとなりました。
また、労働者301人以上の事業主には「行動計画策定」が義務付けられていますが、本学もこの取組みに賛同し、「次世代育成支援対策行動計画」を策定いたします。

1. 計画期間

平成27年4月1日から平成30年3月31日までとする。

2. 内容

目標１　妊娠・出産・育児に関する諸制度を周知し、利用を促進する

• 対策
  • 平成27年　4月～
    広く認知されるよう諸制度の周知を図る。
  • 平成27年　4月～ 相談体制の点検及び整備を図り、利用を促進する。

目標2　男性職員の育児にかかる休暇の利用を促進する

• 対策
  • 平成27年　4月～
    　男性職員に対して、制度の周知を図る。
  • 平成27年　4月～
    休暇の取得状況を調査し、休暇の利用を促進する。

目標3　所定の勤務時間外労働を縮減する

• 対策
  • 平成27年　4月～
    ノー残業デーを継続し、意識を啓発する。
    学内の会議は原則として17時以降に行わないよう努める。
  • 平成27年　4月～
    所定時間外労働状況を調査し、公表するとともに業務内容の見直しを図る。

目標4　年次有給休暇の取得を促進する

• 対策
  • 平成27年　4月～
    引き続き、休暇取得計画表の作成により、計画的な年次休暇の取得促進を図る。
  • 平成27年　4月～
    休暇の取得状況を調査・公表し、休暇の取得を促進する。
    事務職員については、取得率を平成2６年実績に対して５％向上に努める。

• 次世代育成支援対策行動計画
• お茶の水女子大学次世代育成支援対策行動計画

この事業は、新たな学問分野を開拓する女性研究者の育成により、男女共同参画社会の実現を推進することを目的としている。学部教育を中心とした第一期中 期目標・計画での取り組みの成果を基礎に、女性リーダーシップ教育の開発促進の第二段階として、本学のポテンシャルの高い諸研究分野を基盤として国際水準 の女性研究者を育成する新たなプログラムを開発する。同時に、21世紀を担う女性研究者の多様な能力を開発するために国際的ネットワークを構築し、女性 リーダーを創出する教育システムを高度化してそれを海外に発信する。これらの事業を通して、わが国の国際競争力の向上に資することを目的としている。

• 女性リーダーを創出する国際拠点の形成
  リーダーシップ養成教育研究センター HP

子育てをしている女性研究者がすぐれた研究成果を上げるためには、どのような支援が必要で効果的でしょうか。この取り組みでは。実際にモデル研究者を募 り、研究補助のスタッフをつけたり、実験・研究室などで遅くなった時に子連れで利用できる宿泊施設を設けたりと、新しいアイディアを次々と実践していま す。その結果の分析と検証をもとに、「お茶大モデル」をつくって、社会に発信していきます。

• 「女性研究者支援モデル育成」事業　女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築（COSMOS）HP

世界の成人人口の20％が非識字者で、その2／3が女性です。お茶大では、アフガニスタン女子教育支援をきっかけに、5女子大学コンソーシアムを結成、 開発途上国女子教育協力センターを設立し、JICAと連携したアフガニスタンの女性教員研修やアフリカの幼児教育研修などの事業をおこなっています。

自然科学系で女性研究者が進出しやすい新たな研究分野を開拓するプログラムで、次のような研究領域から成っています。
(Ⅰ)生活者の視点を重視したユビキタスコンピューティング住宅の研究
(Ⅱ)水と糖の織りなす基礎研究の高度化推進事業
(Ⅲ)色から見たライフサイエンス
(Ⅳ)細胞膜機能を制御する分子のケミカルバイオロジーによる創出
また、これまでに新たな分野を開拓し、先駆的研究者となった本学出身者のデータベースの構築にも取り組んでいます。

「学ぶ意欲をもつすべての女性にとって、真摯な夢の実現される場として存在する」という本学の理念があります。かつて大学で学びながら、一時期学問や研究の世界から退いた女性に、もう一度、学部や大学院で学び、研究の場で活躍することを支援するプログラムです。

• 平成19年度後期分以降の授業料免除について

生命情報学を使いこなせる女性人材の育成「魅力ある大学院教育」イニシアティブ（理工農系）平成17年度採択

生命科学分野の発展にともなって必要とされている「生命情報学」を使いこなせる人材を育成し、女性のキャリア獲得に貢献することを目指して、平成 17,18年度の2年間、大学院後期課程におけるプログラムを実施しました。平成19年度からは、本プログラムは女性リーダー育成事業の支援を受け、継続 して実施することになりました。大学院前後期課程の共通科目となった5つの科目の開講に加え、インターンシップや学会発表への支援を行っています。

• 生命情報学を使いこなせる女性人材の育成 HP