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福島沖地震の発生に際して ~ 皆さまへのお願い【学長メッセージ】

2021年2月15日更新

 2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震の発生によって引き起こされた東日本大震災から、もうじき10年を迎えようとしています。そのような中で、2月13日の23時7分に、福島県沖でマグニチュード7.3(M7.3)の地震が発生しました。被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
 今回の地震は最大震度は6強で、かなり大きな揺れに、10年前の経験を思い出した方も多いようです。消防庁によれば、14日いっぱいまでに怪我をされた方々は150人を超えたとのことですが、幸い、亡くなられた方についての報告はなく、建物損壊はあるものの倒壊家屋はなかったようです。
 気象庁は、10年前の地震の震源域の近傍で起きた地震であり、東北地方太平洋沖地震の余震と考えられると発表しました。大きな地震の場合には、地震後に大規模な余震が多数発生することが知られています。東北地方太平洋沖地震はM9.0ものの超巨大地震でしたので、その後の10年間でM7を超える余震が13日の福島沖地震を含めて11回発生しています。時間間隔は、徐々に長くなっていますが、今後も震度6強~6弱の強い揺れを起こす地震が発生する可能性は高そうです。
 なお、近年のM7.3の地震としては、1995年の兵庫県南部地震、2000年の鳥取県西部地震、2016年の熊本地震が挙げられます。いずれも内陸直下の地震で、多くの被害を出しました。
 東日本大震災10年を前に、全ての皆さまが、改めて地震を自分事と考え、気を引き締めて対策をして頂きたく思います。特に、今後起こることが予想されている首都直下型地震に対しては、是非、ご自分自身で準備をして頂くと共に、大学から配布されるマニュアルを良く読んで頂き、避難訓練にも積極的に参加して頂いて、ご自分と周囲の人たちを守るために、心して取り組んで頂きたく思います。どうぞ宜しくお願い致します。

2021年2月15日
学長 室伏きみ子

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