| ことばと世界 21 情報科学(演習):冨樫 雅文 [理学部] | 
    
    
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     | LA科目を担当して | 
    
    
      科目の担当者も受講生(当然ですが)もともにはじめての経験ということで、手探りと試行錯誤がつづいています。ただ、学生が元気よく参加してくれると教員も元気が出てくる、ということは確かです。 
 この講義では、「情報は事実ではない」という認識のもと、「情報」と「事実」のあいだの距離を見つめ、情報を分析しそこから事実を知るための「作法」を身につけることをねらいとします。 
 「情報の作法」とは、「知の作法」の一環として情報をあつかう者に必要な素養ということです。ここで「作法」という言葉を使うのは、知っている、ということよりも、身についている、ということの方を大切に考えるからです。身についた素養はそのひとの考え方やふるまいにあらわれてきます。 
 ふだんの生活の中でも、「情報の海」におぼれることのないように、また情報に振り回されることのないようにするためには適切な習練が必要です。この講義がそのための準備のひとつになればよいと考えています。 | 
    
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     | 学生の皆さんへ | 
    
    
      この講義では「おぼえる」ということよりも「考える」ということに重点を置きます。また、新しいものへの興味−好奇心−が膨らむことを期待しておはなしをしていきます。 
 情報というものをできるだけ広い視野の中に置き、さまざまな角度からさまざまな話題をとりあげて、いっしょに眺めてみる、というかたちで進めたいと思っています。この講義に参加することは、たとえて言えば「高速道路を一団となって疾走」するのではなく「小径に沿って(ときどきはずれながら)ゆっくりと散索」することに近いと思われます。 
 講義の主題は「情報分析」です。しかし、コンピューターやネットワークといった話題にはほとんど触れることがないので、そのことも科目選択の判断材料になるでしょう。 
 また、教科書は使わず、講義資料を学内のWebサイト上に用意しこれを教室のスクリーンに表示します。したがって、黒板に書かれたものを写すという意味ではノートもいりません。 | 
    
    
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     | 文:冨樫雅文講師 | 
    
    
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     | 授業(潜入ルポ?!) | 
    
    
      結論を先に言うのもなんですが、静かな音楽がバックグラウンドに流れ、授業が進んでいくという、驚きの授業でした。 
        前回提出のレポートを要約して図にしたものを表示し(写真参照)、学生と意見の交換をしていきます。 
        その後、テキストを中心に解析の仕方や推定の仕方の説明があり、各々がコメントをしていきます。 
        活発な意見の交換というほどではないのですが、真剣に情報の意図をくみ取ろうとする学生の真摯な態度が印象的な授業でした。 | 
    
    
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     | 取材(文・写真):教育企画チーム 野口香織 |