生命と環境 6 惑星地球の科学:立川 崇之 [理学部物理学科] |
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LA科目をスタートして |
まず予想以上に受講者が多く、特に理学部以外の方が多い事に驚きました。
今までは理学部物理学科の学生を対象とした講義、演習を担当していたため、文系の方にも分かりやすい講義をするにはどうすればいいかという事を考えてきました。
LA科目が後期であり、また偶然にも前期の途中から高校で地学の授業を受け持つ事となりました。 そこで高校での授業の進め方や資料をもとに、分かりやすく興味を持てそうなトピックを取り上げて、お話しする事としました。時間的な制約があったので、広く浅い講義になってしまい、さらに深く掘り下げる事は学生の皆さんにしてもらうことにしました。分野を広げたために私自身の専門でないところも講義をする必要があり、その分野は若干私の趣味が入ってしまい、もう少し事前の準備が必要だったのが若干引っかかっております。 |
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学生に学んでほしいこと、伝えたいこと |
初回講義でお話ししましたが、地球や惑星の科学も踏まえて、いろいろな立場から、例えば環境問題のような難しい問題について考えていける様になればいいと思います。環境問題についてはいろいろな立場から議論が交わされておりますが、議論をする前に背景となる事柄を調査し、それを踏まえた上で自分の立場を明確にすることが重要と考えます。
もちろんこのような難しい問題に取り組むことだけが、学ぶ目的ではありません。自分が住んでいる地球や太陽系、宇宙について関心を持ち、気になることが出てきたらとことん調べてみるといいと思います。本講義がそのきっかけになればと思います。 |
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学生へのメッセージ |
日本では大学へ入る時に文系、理系という区分がなされてしまいますが、文理問わずに理解しなければならない事は世の中に沢山あります。「あの分野は文系だから」「理系だから」と敬遠せずに、自分の興味のアンテナを広げて、面白いと思った事は突き詰めてみるといいと思います。本講義は地球、惑星のトピックを一つずつ取り上げて、深く調査した事をまとめたレポートだけで評価をする事にしております。自分の実体験を基にした大地震のレポートなど、よくまとまったものが提出されており、素晴らしいと思います。
新発見は「何故だろう?」から始まるのです。これから専門科目を学ばれる皆さんには、気になるところはそのままにせず、徹底的に調べて考えてみる事を習慣づけてもらえればと思います。 |
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報告:立川崇之講師 写真:教育企画チーム 野口香織 |