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平成26年度 A-WiL国際シンポジウムを開催しました

羽入佐和子学長
開会挨拶
羽入 佐和子学長

サロメ・タダウス・シジャオナ閣下
駐日女性大使代表スピーチ
サロメ・タダウス・シジャオナ閣下
駐日タンザニア連合共和国
特命全権大使

モハウ・ペコ閣下
スピーチ
モハウ・ペコ閣下
駐日南アフリカ共和国
特命全権大使

2014年10月28日(火曜日)にお茶の水女子大学主催のA-WiL国際シンポジウム( ※ )「ダイバーシティ・リーダーシップ —4大陸の駐日女性大使を迎えて—」を本学徽音堂にて開催しました。国際色も豊かな約260名の参加者がありました。
はじめに、羽入佐和子学長が主催側から挨拶し、吉田大輔氏(文部科学省高等教育局長)よりご挨拶を頂戴しました。さらに、スペシャルスピーチとして猪口邦子氏(参議院議員 元内閣府特命担当大臣(少子化、男女共同参画))より、女性がリーダーシップの地位にどのように就くべきか、女性が現在直面している問題・課題はどのようなものかについて、お話を頂戴しました。引き続き、駐日女性大使のまとめ役をされている駐日タンザニア連合共和国特命全権大使サロメ・タダウス・シジャオナ閣下より、駐日女性大使代表スピーチとして、パネルディスカッションにご登壇いただく5名のスピーカーについてご紹介いただきました。
アフリカ大陸からは、駐ウガンダ共和国特命全権大使ベティ・グレース・アケチーオクロ閣下よりクオーター制や比例代表制を導入し、多くの女性がリーダーシップを発揮する役割に就いた事例をお話しいただきました。
アメリカ大陸からは、まず、駐エルサルバドル共和国特命全権大使マルタ・リディア・セラヤンディア・シスネロス閣下より、女性の人権保護及び地位向上のためのプロジェクト「シウダ・ムヘル(女性の街)」についてお話しいただきました。続いて、駐日ハイチ共和国臨時代理大使ジュディット・エグザビエ公使参事官より、21世紀の社会変革と女性の政治参画についてお話しいただきました。
太平洋地域からは、駐トンガ王国特命全権大使タニア・ラウマヌルペ・タラフォリカ・ツポウ閣下より、女性が政界に進出するための特別措置の必要性や、女性があらゆるレベルの意思決定に参加することを目指した取組についてお話しいただきました。
最後に、ヨーロッパ大陸からは、駐スロベニア共和国特命全権大使ヘレーナ・ドルノウシェク・ゾルコ閣下より、ユーゴスラビア連邦共和国、スロベニア共和国、マケドニア共和国、クロアチア共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける取組を例に挙げ、旧社会主義国や共産主義国の女性の地位向上についてお話しいただきました。
5名のスピーカーによるパネルディスカッションを受けて、駐南アフリカ共和国特命全権大使モハウ・ペコ閣下より、「国際ガールズ・デー」に関するスピーチとして、女性の潜在能力を発揮し、労働力として参加することを推奨し、意思決定者や明日のリーダーになれることを認識させる取組の重要性についてお話しいただきました。
パネルディスカッションでは、「知識が十分なのに、リーダーになれない女性。その解決策は?」というテーマについて、「女子に対する教育が必要」、「女子に対して自信を与える際、また、リーダーになるための自信というのは教育が重要」、「教育だけでは不十分、政策を変えていかなければならない」、「ジェンダー平等のアジェンダを推進していかなければならない」など、多様な意見が取り交わされました。
さらに、活発な質疑応答が行われ、聴衆として参加した女子学生に対して、多くの提言がなされました。
参加者からは全体を通じて、「『努力すること』『チャンスを逃がすな』といった学生へのメッセージが力のこもったもので、いずれも心に響くものであった」、「ダイバーシティ リーダーシップには、教育、目標、自信、熱意が大切だと改めて感じさせられた」などの意見をいただき、シンポジウムは盛会裏のうちに終了しました。

※ 「A-WiL」とは、お茶の水女子大学の事業「女性リーダーを創出する国際拠点の形成」(文部科学省特別経費 平成22年度〜平成27年度)の略称で、その英語名「International Research Program for the Advancement of Women in Leadership」に基づいています。

会場の様子 会場の様子
会場の様子

パネルディスカッションの様子 パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

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