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サイエンス&エデュケーションセンターが大船渡市立綾里中学校で行った
出前授業「科学技術と人間」が岩手日報で紹介されました

実験装置
   放射線飛跡検出装置「霧箱」

    実験装置
 黄色○で囲まれた部分が放射線の飛跡

本学サイエンス&エデュケーションセンターが岩手県大船渡市立綾里中学校で行った出前授業「科学技術と人間」が岩手日報(2014年2月21日掲載)で紹介されました。

お茶の水女子大学は大船渡市教育委員会と震災復興に向けた連携協定を結んでおり、これに基づき大船渡市内の小・中学校における理科教育振興の一環として2014年2月20日(木曜日)に実験を含めた理科の出前授業を行いました。

綾里中学校の3年生(27人)が参加し、サイエンス&エデュケーションセンターの竹下陽子特任講師の指導のもと、放射線の飛跡を観察できる「霧箱」という装置を用いて実験を行いました。

この「霧箱」は、サイエンス&エデュケーションセンターで開発された放射線観察装置です。中学3年生の単元「科学技術と人間」では、原子力発電について燃料から発生する放射線への正しい知識を得ることが求められていますが、目に見えない放射線の存在を理解するのは簡単ではありません。この装置を用いることで、放射線が通った飛跡を目に見える形にし、数字や説明だけではなかなか実感の持てない放射線について、より理解を深めることができます。

実験に参加した生徒は、「実験を通して放射線のことを改めて知った。理系を志望しているので、今後に経験を生かしたい」と関心を高めていました。竹下特任講師は「理科や科学の実験は現場の先生にも負担がかかる。普段の授業で生かせるよう継続してサポートしていきたい」と意欲を示しています。

※岩手県地元紙「岩手日報」(2014年2月21日・金曜日 掲載)より一部引用


東日本大震災以降、お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターは、岩手県教育委員会をはじめ、野田村、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市の各教育委員会と連携し、被災した小・中・高等学校に対して、予めニーズを調査し、理科教材・教具の送付、理科教員研修・理科出前授業を通じた支援をしています。お茶の水女子大学と大船渡市教育委員会とは、平成24年8月29日に震災復興に向けた相互協力に関する包括連携協定を締結しています。センターでは、学校授業でも利用可能であり、教員への大きな負担として問題となっている理科教材の開発や大掛かりな実験の実施のサポートおよび負担軽減を目的として、オリジナルの実験コンテンツ開発も行っています。


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