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ユビキタスコンピューティング実験住宅"Ocha House"が
2009年度 グッドデザイン賞(生活領域/戸建住宅・集合住宅)を受賞

 Ocha House (お茶の水女子大学ユビキタスコンピューティング実験住宅)が、グッドデザイン賞(生活領域/戸建住宅・集合住宅)を受賞しました。グッドデザイン賞は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度で、世界でも有数の歴史と実施規模を誇るものです。

 Ocha House は、本学人間文化創成科学研究科、椎尾一郎教授、太田裕治准教授、元岡展久准教授らが中心となって取り組んでいる「生活者の視点を重視したユビキタスコンピューティング住宅の研究」のなかで計画された住宅です。ユビキタスコンピューティングの利用を実証するための実験住宅として、本学小石川地区に2009年3月に完成しました。設計は本学元岡展久准教授と河野泰治アトリエとの共同でなされました。Ocha Houseは、生活者の視点から生活にユビキタスコンピュータを取り入れることを試みるもので、こうした実験住宅の建設は、国内の大学では初の試みです。
 Ocha Houseでは、生活スタイルに応じてコンピュータ機器を自由に住宅に取り入れるという、情報技術と住宅の新しい関わり方を提案しています。技術と生活を結びつけるため、住宅の自由度を高める「パネルフレーム構法」を開発し、シンプルで一体的な空間を実現しています。間伐材を利用した「パネルフレーム構法」は、森林保全や、建物の長寿命化においても有効な新しい構法です。
 審査員からは、「国産材を使ったパネルフレーム構造によって、開放的でフレキシブルな空間をつくり出している。屋根と外壁をフレームから浮かせたディテールも興味深い」との評価をいただきました。

  


Ocha House

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