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古田悦子講師が日本保健物理学会学会賞(論文賞)を受賞

 古田悦子講師(本学大学院人間文化創成科学研究科自然・応用科学系;ラジオアイソトープ実験センター副センター長)は、6月3日、日本保健物理学会学会賞(論文賞)を受賞しました。今回の受賞は、平成18年日本放射線安全管理学会研究奨励賞、平成20年安全管理学会優秀ポスター賞、同年のInternational Symposium of Radiological Educationにおける優秀ポスター賞に次ぐものです。
 日本保健物理学会は、1961年に設立された放射線・原子力にかかわる放射線健康影響評価などを目的とした学会です。受賞対象となった論文「ホルミシス化粧品から受ける被ばく線量評価」は、化粧品に添加された放射性物質による被ばく影響を、放射性物質の放射能、粒径等から詳しく評価したものです。この化粧品のように、放射性物質が添加された日用品はNORM (Naturally Occurring Radioactive Material) と呼ばれています。
 古田講師はNORMをテーマに研究を続ける傍ら、社会に対してその実態を伝える活動も行っています。平成20年8月5日付け朝日新聞「私の視点」に論談が掲載され、多くのマスコミの取材を受けました。FM放送J-WAVE「JAM THE WORLD」にも出演し、パーソナリティー竹内薫氏とともにNORMの実態について啓発しました。NPO法人からの講演依頼も多く、さまざまな場でNORMの実態を伝えています。「NORMは国際的な問題となりつつあり、IAEA(国際原子力機関)を中心に今後規制の検討がなされていくでしょう。」と古田講師は語っています。

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