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21年度に、お茶大の教育がこう変わります — 受験生のみなさまへ —

133年の伝統を受け継ぐ世界屈指の女子大学


 お茶の水女子大学では、平成19年に全国に先駆け、全学一体型の大学組織「人間文化創成科学研究科」を発足し、附属校園から大学・大学院までを見通した、21世紀の女性の人材育成に取り組んでいます。
 充実した教育カリキュラムを進めるために、全学教育システム改革推進本部を設置し、全学枠での新しいタイプのAO入試を導入し、20年度からは、「文理融合リベラルアーツ」科目群がスタートしました。

お茶の水女子大の教育の特色


全学一体となった学部教育

1.文理融合リベラルアーツ ー自在に(リベラル)つかえる技(アーツ)—
 「文理融合リベラルアーツ」では、文系理系にまたがり現代世界の鍵となる5つのテーマ(生命と環境、生活世界の安全保障、色音香、ことばと世界、ジェンダー)にそって、講義・討論・発表・実験実習・演習を組み合わせた科目群をつくり、多面的に学び、読み・聞き・書き・語り・作るという5つの能力を養成します。こうした、知的発見の積み重ねは、女性がライフサイクルのさまざまな場面を、こころの余裕と充実感に支えられ、楽しんで生きるための英知を与えてくれます。ひとりひとりが生涯にわたって活き活きと生きていくための「お茶大リベラルアーツ」の誕生です。
 このような教育プログラムは、ひとつのキャンパスに人文学、社会科学、理学の3つの系列の教員が集うお茶の水女子大学だからこそ、可能なのです。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  文理融合リベラルアーツ HP

2.科学的思考力と表現力を育成するキャリア教育
  (現代GP採択「科学的思考力と表現力で築く『私の履歴書』」、19—21年度)
 「表現力」と「科学的思考力」の強化が、本キャリア教育の車の両輪となります。これら2つの力を伸ばすために、キャリア関連の新規授業(「キャリア・プランニング」「サイエンス・ライティング」など)を開講します。さらに、「キャリアレポート放送局」と「キャリアカフェ」が普段の授業の効果を倍増させます。
 「キャリアレポート放送局」は、新しいコンセプトのネット環境であり、学生は「私の履歴書コーナー」に、さまざまな授業の成果物であるレポートを格納し、"自分史"を作り上げています。
 キャリアカフェを図書館1階に開き、学生主導で運営し、キャリアセミナーやキャリアメンターとの座談会などを企画・実施します。
 これらの取組で、本事業の目標とする学生像、すなわち1年次から積極的に自己の未来を考察し、それに向けて行動する学生、そして卒業時には科学的思考力と表現力を持ち、それぞれの分野のリーダーとして活躍できる社会人、の実現を目指します。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  キャリアレポート放送局プロジェクト HP

3. 出る杭を育てる〜企業で女性が輝くための学生支援
 平成20年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム(学生支援GP)」に本学のプログラム「「出る杭」を育てる〜企業で女性が輝くための学生支援〜」が採択されました。
 本プログラムは、大学入学後の早い時期から女性のライフスタイルを意識させることにより、企業への就職、さらに管理職への昇進をめざす学生への早期支援を行うものです。具体的には、①OG就活ネットワークと②就職アドバイザーによる企業と学生のマッチングを行い、女性のキャリアパスのモデルを築いていきます。③働く力の証明となる「就活パスポート」を大学が発行し、また④企業とタイアップしてキャリアセミナーを開講して、女性が働き続ける力、さらに管理職に必要な意識と実行力を養成します。これらにより、就活する学生を直接に支援するとともに、将来、指導的な地位で活躍する女性(「出る杭」)を社会に送り出します。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  出る杭を育てる〜企業で女性が輝くための学生支援〜

4.新入生を対象とした情報教育
 お茶の水女子大学では、情報リテラシー教育と情報スキルの向上に力を入れています。特に学部1年生を対象とした講習会では、少人数制のきめ細かな指導による初級情報教育を行います。平成22年度からは内容がより充実し、学生本人がパソコンの管理者であるという視点から、目的に応じてソフトウェアをインストールし、各種設定を行い、活用することを学習します。希望者にはノートパソコンを貸与する制度もあります。

参考: パソコン活用室(準備係)ホームページ
パソコン活用講習会およびノートパソコンの貸与について

5.大学院と連携した学部教育
 大学院への進学やそこでの教育と連携した教育プログラムを築きます。とくに理学部では、所属する学科をこえた卒業研究指導の体制をつくり、大学院における学際的領域(生命情報学など)の教育・研究へと展開できるカリキュラムを導入します。

6.図書館に新たなコーナーが次々誕生
 平成19年度4月リベラルアーツコーナー、ラーニングコモンズを、12月にはキャリアカフェを図書館に開設しました。図書館のロビーの机や椅子も一新し、図書館が学生の皆様にとって快適なコミュニケーションスペースとなるように工夫を続けています。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  附属図書館 HP

文教育学部 「文教育学部」という名称の学部は全国でもお茶の水女子大学だけです。文学部と教育学部を一緒にしたようなものに見えますが、地理学や社会学、心理学、芸術学なども含まれており、人間のつくり出した文化や社会、そして人間そのものや、文化・社会に規定される人間のあり方について、さまざまなアプローチで学ぶことのできる総合的な学部です。
理学部 理学部は基礎科学の分野を研究対象として、主に自然界の原理や法則の探究をおこなうところです。少人数制のきめ細やかな指導によって高水準の教育研究活動がおこなわれ、数少ない女子大学の理学部として、次世代のリーダーあるいは中核となる多くの有為の人材を養成しています。志望者には、自然科学の基礎知識はもちろん、論理的な思考力や筋道の立った文章が書けること、英語を読み書きする基礎的な力などが望まれます。
生活科学部 永寿化、グローバル化、自然環境の悪化、価値観の多様化が進む現代社会において私たちに問われているのは、 人間らしく健康なくらし、 人々との共生、自然と人間との共存を実現する 「持続的な生活」です。生活科学部のキーワードは「生活者の視点から生活を科学する」。身近で具体的なところから出発し、それを起点に、人間と生活を取り巻く環境について総合的に研究し、生活の質を高めるのが生活科学です。お茶の水女子大学生活科学部で学びませんか。

本学の先進的教育・研究プロジェクト

 お茶の水女子大学は、国立大学法人の発足にあたって、「学ぶ意欲のあるすべての女性の真摯な夢が実現される場」となることを目標に掲げ、下記のようなプログラムを実施しています。
 高校課程から大学院博士後期課程までを見通した専門的かつ実践的教育、少人数で高密度のまとまりのある大学教育(21世紀型のカレッジ)を目指します。

1.国際的な研究拠点の形成
<グローバルCOEプログラム>
 グローバルCOEプログラムは、日本の大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、世界最高水準の研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るために、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援し、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的とした事業です。 平成19年度より始まりました。
 本学では、<21世紀COEプログラム>の支援を受けた「誕生から死までの人間発達科学」を発展させて、下記のプログラムが採択されました。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  「格差センシティブな人間発達科学の創成」(平成19-23年度) HP

2.大学院教育プログラム
<大学院教育改革支援プログラム>
 社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する大学院博士課程、修士課程を対象として、優れた組織的体系的な教育取組に対して、文部科学省が平成19年度よりはじめた教育推進補助金事業です。
 本学は、〈魅力ある大学院イニシアティブ〉の支援を受けた「<対話と深化>の次世代女性リーダーの育成」プログラムを発展させたつぎのプログラムが採択され、国際的な活発な教育活動を展開しています。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」(平成19-21年度) HP

3.特別教育研究経費
 国立大学法人は、基盤となる運営費のほかに、それぞれの大学法人が中期目標に掲げる計画やそれに基づく改革を推進するために「特別教育研究経費」を申請することができます。大学がそれぞれ特色ある教育や研究を進めるための栄養剤といえます。お茶の水女子大学では、17年度に2件、18年度に3件、19年度は4件、20年度11件、21年度はつぎの10件のプログラムが平行して進行します。
  a.女性リーダー育成プログラム(教育改革、平成18-21年度)
  b.開発途上国の女子教育・乳幼児保育の支援(連携融合、平成17-21年度)
  c.国際協力人材育成(教育改革、平成17-21年度)
  d.幼・保の発達を見通したカリキュラム開発(教育改革、平成18-21年度)
  e.コミュニケーション・システムの開発によるリスク社会への対応(教育改革、平成18-21年度)
  f.文理融合21世紀型リベラルアーツの創成(教育改革、平成19-21年度)
  g.女性が進出できる新しい研究分野の開拓(研究推進、平成19-21年度)
  h.子どもの発達・成長過程を見通した食育の実践と教育プログラムの構築(教育改革、平成19-21年度)
  i.「主婦を研究の世界に呼び戻そう」(社会人教育支援事業、平成21年度)
  j.「国際規格のFD戦略」 (平成20-21年度)

研究者・教育者支援

1.挑戦する研究力と組織力を備えた若手育成
 科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」(平成19〜23年度)
 先端分野の優れた若手研究者が自立的な環境で、研究力、教育力、組織力を備えて、国際的な研究者として自立するように育成するプログラムです。 国際公募により、19年度に9名の特任助教が採用されました。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  挑戦する研究力と組織力を備えた若手育成 HP

2.理科教育支援者養成プログラム(「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」採択、19-20年度)
 科学技術立国として我が国が発展する基盤には、理科教育の充実が必須となっています。特に現在、教室で教員を支援する実験支援員の十分な供給と、実験機材開発等で授業を支援する企業人の質的向上が求められています。本事業では教育委員会、理科研究協議会、日本理科教育振興協会との連携で、スキル抽出、授業カリキュラム、認定制度を開発し、実施します。
 詳しくは、HPをご覧ください。
  理科教育支援者養成プログラム HP

設備・事務組織

 大学の教育や研究を下から支える整備の充実や事務組織の改革にも取り組んでいます。
 平成18年度には、大学本館(講堂および総合研究棟)の増改築が完成し、10月に落成式を盛大に行いました。平成19年度には、附属中学校の改築と文教育学部1号館の耐震工事が実施され、平成20年度からは、理学部1,2号館、附属高校の校舎、附属小学校の体育館の耐震工事が実施されています。食堂(マルシェ)を増築し、ゆったりとした空間になります。
 附属図書館も、学生の皆様が共に学び、語り合える場を大きく拡げました。

新しい組織と施設で、みなさまをお待ちしています。

国立大学法人お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1

責任者:お茶の水女子大学ホームページ運営委員会委員長 

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