お茶の水女子大学附属図書館では、『附属図書館は時間と空間を越える知的交流の場であり、次世代の知を創造し発信する学術情報基盤として機能する。』の理念の下、全学的な取り組みである「21世紀型文理融合リベラルアーツ」の一環として、様々な新しい取り組みを行っています。
平成18年度は、学長裁量経費により図書館内の改修を行い、図書館1階の南側スペースにIT環境を整備した学生のためのスペースを新設しました。
このスペースは、単なるパソコン利用スペースとしてではなく、「21世紀型文理融合リベラルアーツ」を支える学生のための共同コミュニケーションスペースです。
我々はこのスペースを「ラーニング・コモンズ」と名づけました。
「ラーニング・コモンズ」の誕生
現在のお茶の水女子大学附属図書館の建物は、昭和34年(1959年)に建てられたものです。開館当時は、ゆったりしたソファーやテーブルを揃えた談話できるスペースを図書館内に置いたことが学内外に評判を呼び、この談話コーナーは大人気でした。このスペースは現在の図書館1階の「ラウンジ」に引き継がれています。 |
![]() 【昭和34年 新築直後の附属図書館】 |
このたび新設したラーニング・コモンズは、採光を配慮した開放的で明るいスペースに、学生用パソコン約50台を配置しています。全てのパソコンは、本学の全学統一認証システムで管理されていますので、個人情報などのセキュリティ面でも安心して利用できる環境です。 |
![]() 【平成19年4月 ラーニング・コモンズ】 |
無線LAN環境完備
ラーニング・コモンズ内には学内無線LANも整備しました。個人所有のノートパソコンを持ち込んで学内ネットワークに接続しながら、自習学習を進めることができます。無線LANの利用にも全学統一認証システムを通していますので、セキュリティ面も安心です。
お茶の水女子大学では、平成19年度から学部新入生全員にノートパソコンを無償で貸与するサービスを開始しました。(⇒詳細)この貸与パソコンを有効活用する場としてもラーニング・コモンズの存在は重要です。
その他ラーニング・コモンズには、プリペイド方式のカラープリンターを設置し、レポートなどのプリントアウトなどにも、即座に対応できるIT環境を整備しています。
サポート体制の充実
ラーニング・コモンズには、午後の時間帯は大学院生のサポートスタッフが常駐していて、パソコンの利用方法やアプリケーションソフトの使い方など様々な相談に乗ってくれます。
ラーニング・コモンズの隣は、図書・情報チームの事務室です。ラーニング・コモンズと事務室の間は、透明なガラス壁で区切られていますので双方の開放感を損なうことなく、また職員が学生に速やかに対応できる環境にいることで、さらに様々な学習コミュニケーションが展開することが期待されています。
リベラルアーツ図書コーナーの新設
ラーニング・コモンズの新設に併せて、図書館2階にリベラルアーツ図書コーナーを新設しました。 現在このコーナーには、平成18年度の学長裁量経費で購入した和書約400冊を配架しています。 このリベラルアーツ図書は、文系理系の専攻分野を越え、根源的な考える力をつけるための学習図書として、図書館職員が選書にあたりました。 平成20年度からの「お茶大型リベラルアーツ」教育の本格開始に向けて、学内教員との協働によりさらに資料を充実していく予定です。 その他、附属図書館では、シラバスにあげられている参考文献をほぼ全て図書館内に揃えるよう準備を進めています。 |
![]() 【リベラルアーツ図書コーナー】 |
以上のように、お茶の水女子大学附属図書館では、「リベラルアーツ支援図書館」をキーワードに、学生の視点に立った様々な改革を実施し、さらに利便性と学習効果の高い大学図書館へ生まれ変わろうとしています。
今後のさらなる展開にご期待ください。
2007年5月 | |
附属図書館長 | 羽入 佐和子 |
図書・情報チームリーダー | 茂出木 理子 |
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