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附属幼稚園創立130周年記念式典を挙行


 去る11月25日(土)に徽音堂(大学講堂)において、附属幼稚園創立130周年記念式典がおこなわれました。
 附属幼稚園は大学の前身である女子師範学校(当時)の附属として、明治9年(1876年)11月東京湯島3丁目の同師範学校の敷地内に設置された日本で初めての官立の幼稚園でした。
 先般改修記念式典が行われた徽音堂の壇上には、金屏風を背景に紅白一対のバラが鮮やかに飾られ、久保田 紀久枝副学長の開式の辞、文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現講座の学生による校歌『みがかずば』斉唱により式典は始められました。



 郷 通子学長の挨拶、続いて永原惠三附属幼稚園長挨拶の後、文部科学省初等中等教育局長 銭谷眞美氏による伊吹文明文部科学大臣の祝辞が代読されました。
 続いて、スクリーンに映し出される旧い写真による、創立当初の様子から大正、昭和(主に戦前)の附属幼稚園の歴史概要が紹介されました。
 穏やかな陽が差し込むなか、附属幼稚園年長児が登壇し「誕生日の歌」(周郷 博 作詞・溝上日出夫 作曲)、「真っ赤な秋」(薩摩 忠 作詞・小林秀夫 作曲)が声高らかに歌われました。故周郷先生は15代園長(昭和44年〜48年)を務めた教育哲学者です。
 最後に米田俊彦附属学校部長が閉式の辞を述べ、法人化後初めて大学と共催でおこなわれた附属幼稚園創立130周年記念式典は滞りなく終了しました。



 午後は附属幼稚園遊戯室において、同窓会・附属幼稚園共催による祝賀会が行われました。
 卒園生のピアニスト江戸京子氏のピアノ演奏に始まり、学長の祝辞、乾杯と続き、同窓生の懐かしい思い出が語られました。また戦争中に在園していた卒園生が大事にしてきた卒業アルバムのなかから当時の園長倉橋惣三氏が卒園する子どもたちに贈った言葉が紹介され、平和への強い想いが語られました。
 倉橋惣三氏を中心に本園にゆかりの方々作詞の歌が、音楽表現講座の学生達により懐かしく披露された後、祝賀会も和やかに幕を閉じ、創立130周年記念の一日は終わりました。


創立130周年記念「時の標」の出版
 附属幼稚園では、創立130周年を記念して「時の標」(フレーベル館2800円外税)を出版しました。この本は単に一幼稚園の創立記念誌に留まらず、日本の幼児教育界の「今」を多方面から検証するものとなるべく企画され、各専門領域の本学関係者の他、文部科学省関係者、他大学や卒園生の各界の専門家に執筆を依頼しています。
 構成は7章からなり、幼児教育の現状と課題、幼児教育の歴史、歴史的建造物である園舎、本学に残されている貴重な資料、これからの幼児教育、本園の研究概要から成っています。左ページは文章、右ページは写真で、園児達の日常生活のほほえましい姿や、美しいステンドグラス、雛人形等の資料、歴史を物語る旧い写真等がふんだんに掲載されています。



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