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天野知香助教授が西洋美術振興財団賞の「学術賞」を受賞

 西洋美術振興財団が今年より始めた西洋美術振興財団賞の「学術賞」を、本学人間文化研究科の天野知香助教授が受賞されました。この財団賞は、日本国内の美術館で開催される西洋美術を対象とした展覧会のなかから、日本における西洋美術の理解と文化交流の促進、また西洋美術研究の発展のため、顕著な業績があると認められた個人や団体に対して授与されるものです。
 天野助教授は、2004年の秋、国立西洋美術館で開催された「マティス展」の企画運営の功績が高く評価され、その名誉ある第一回目の「学術賞」を受賞されました。なおそのマティス展は、作品と実際に向きあう展覧会の面白さを最大限に引き出すと同時に、"Processus/Variation"というテーマを掲げて、絵画の生産や受容の過程における主体に注目して、これまでの見方とは異なる新たな視点をマティス研究に提示しようとしたものです。みなさまもご覧になって、感銘を受けられたことと思います。
 なおマティス展に関しては、その開催美術館学芸課の田中正之主任研究員が同時に受賞され、ほかの個人受賞では「転換期の作法」展を企画された方々が、団体に対して与えられる文化振興賞では、「ヴィルヘルム・レームブルック展」の美術館連絡協議会が受賞されています。このように優れた西洋美術振興の功績者として、天野知香助教授が選ばれたことは、たいへん喜ばしいことと思います。
 表彰式は、11月22日に挙行されました。

展覧会のカタログ
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