社会の高齢化が進み、医療費や保険制度の問題が大きな社会的問題となっています。その中で日本の医療も、健康でQOL(Quality of Life:生活の質)の高い国民生活を維持するために、これまでの「病気を治す」という治療医学という観点から、「病気にかからないようにする」という予防医学へと変わっていく流れにあります。日本人の死因の多くを占める、糖尿病、動脈硬化症、高血圧などの生活習慣病は食生活やライフスタイルの改善で予防することが可能であり、現在すでに病気を発症している人だけでなく、子供や高齢者、病気になる可能性のある多くの人達に対して、現実の食生活環境を基盤とした健康・栄養教育が大変重要になり、高度専門教育を受けた管理栄養士の新たな役割が社会的に求められています。