イベント情報

第25回 夏期数学講習会

お茶の水女子大学数学教室及び数学科同窓会 共催
日本数学協会数学月間(7月22日から8月22日)連携事業

日時: 7月25日(土) 9:00〜9:30(受付)  9:30〜16:00(講習会、12:00〜13:30(昼休み))
7月26日(日) 9:00〜9:30(受付)  9:30〜16:00(講習会、12:00〜13:30(昼休み))
場所: お茶の水女子大学理学部3号館7階701号室(受付:理学部3号館7階エレベーター前)
土曜日・日曜日とも南門は施錠されております。正門(東門)をご利用ください。
参加費: 受講無料、テキスト代 1,000円
内容: 7月25日 「結び目理論の話題から」
 大場 清 氏 (理学博士) お茶の水女子大学大学院准教授

結び目とは、3次元ユークリッド空間内の閉じた連結な曲線であり、空間内で自己交叉しないように変形して移り合うものは同じ結び目と考えます。また、連結性を仮定しない場合は、絡み目といいます。結び目や絡み目の多様性は、3次元や4次元の多様体の多様性とも密接に関わっており、また、生物学や物理学へも関係しています。そして結び目理論の一つの目標が、多様な結び目や絡み目の違いを完全に区別する手法を編み出すことにありますが、まだ完全なものは得られていません。この講習では、結び目や絡み目を区別する手法として、アレクサンダー多項式から始め、ジョーンズ多項式を経てコバノフホモロジーへと至る道を中心に紹介します。

7月26日 「数値計算入門   純粋数学とコンピュータのはざま」
 金子 晃 氏 (理学博士) お茶の水女子大学大学院教授

コンピュータを用いると、いろんな計算が簡単にできるようになります。世の中では、コンピュータで計算した結果だと言われると、信じざるを得ないと思っている人もいます。しかし本当にそうなのでしょうか?この講義では、コンピュータで普通に計算するときに扱える数の大きさの限界、それを越えたときに生じる恐ろしいバグ、コンピュータが数を丸めてしまうために起こる純粋数学からは想像できない計算結果などの解説をし、それでもなお正確な計算をコンピュータにやらせるための技法などを紹介します。なお、可能な方はパソコンを持参して下さい。
参考書:金子 晃 著『数値計算講義』サイエンス社。
お申し込み: 申し込み方法(原則として次のいずれかにより事前参加登録をお願いします。)
1. 事前にテキスト郵送をご希望の方は、テキスト代金1,000円を郵便払い込みによる方法で、夏期数学講習会 00100-2-122627、に払い込んでください。事前に、受講票、テキストをお送りします。
2. 事前にテキスト郵送をご希望にならない方は、 宛てに①氏名、②住所、③勤務先、④テキスト希望の有無をお知らせください。メールによる返信を仮受講票とします。
(テキストご希望の方には当日、代金を申し受けます。)
備考: なお、何か質問等ありましたら、下記あてにはがきでお問い合わせください。
〒259 - 0312 神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1921 - 147 夏期数学講習会(石塚重子方)

 日本数学協会は、22/7=3.14...(円周率の近似値)から22/8=2.7...(自然対数の底の近似値)にちなみ、7月22日から8月22日を数学月間と呼ぶことにして、すべての国民に数学に親しんでもらい、数学と数学教育の意義を再確認していただく運動をしています。

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