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学士課程カリキュラム・ポリシー

2017年4月3日更新

本学の教育目標を実現するため、以下の方針にしたがって教育課程を編成し、グローバルな視野をもって思考し、国内外で活躍できる女性を育成する。

  1.  総合的な教養教育(コア科目-リベラルアーツ・基礎講義・外国語・情報・スポーツ健康)を基盤に、創造力と実践性を備えた高度な専門的能力を積み上げ、社会の各方面で指導的な役割を果たすことができる力を身につける。
  2. 文系と理系にまたがるリベラルアーツ科目群(テーマにそった系列)を履修し、公共性に関心をもって幅広い教養を習得し、各々のテーマに即した能動的学習を通じて、発信・交渉能力、領域横断的な視野、変化に対応する判断力を身につける。
  3. 学修者が主体的に学ぶことができる複数プログラム選択履修制度によって、将来のキャリア展望や関心に応じて、専門教育プログラムを履修する。第1のプログラムとして、所属する学科の開設する主プログラムを履修する(必修)。次に第2のプログラムとして、専門領域に深く特化する強化プログラム、他の専門領域を横断して学ぶ副プログラム、領域融合型・学際型の学際プログラムのいずれかを選択し履修する(選択必修)。さらに第3のプログラムとして、副プログラムや学際プログラムを履修することもできる。これによって、高い専門性に支えられた多様な実践力を身につける。
  4. 卒業研究・卒業論文が必修となっている。自らテーマを設定し、確かな専門知識にもとづいて、情報やデータを収集・整理し、論理的に分析することによって、知識と思考と行動をむすびつけ、問題を解決する力を身につける。
  5. 実践的な外国語科目や国内外での実習・研修科目や海外交流協定校への留学によって、国際的視野や異文化理解能力、コミュニケーション能力を身につけることができる。
  6. 双方向的活動、自律的活動、協調的活動の3つのコンピテンシーを育成するキャリアデザインプログラム科目群の履修や、課題解決型の学習・実習を通じて、教養教育や専門教育で培った知識を社会で実践するための行動力を身につける。
  7. 学部・学科により、高等学校・中学校・小学校・幼稚園教員免許取得、管理栄養士受験資格、一級建築士受験資格、ならびに社会調査士資格、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修することができる。
  8. カリキュラムにおける授業科目の順次性と体系性が示されたカラーコードナンバリングを、学修の順序の目安とする。主体的な学びを保証するためのきめ細かな履修指導と、GPA制度に基づく厳格な成績評価により、学びの質を向上させる。「お茶の水女子大学アカデミック・エシックス」に基づき、学修する上での倫理を初年次から学ぶ。
  9. 専門や専門領域を超えた多様な学修を経験するとともに、大学内外の各種活動も対象とした学修ポートフォリオを作成し、大学における幅広い学修の成果および学習目標の達成状況を可視化する。

文教育学部

  1. 人間の文化と社会への関心を核とし、人文・社会科学系の学問を中心とした学術研究のための確かな基礎と、国際的に通用する問題発見・解決能力、情報処理能力、コミュニケーション能力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と高い外国語力を身につける。
  3. 人文科学、言語文化学、人間社会科学にかかわる専門教育プログラムと芸術・表現行動学にかかわる専門教育のカリキュラムにおいて、講義・演習・実習などの多様な形態の授業を通して、人間の文化と社会の複雑な事象を追究・分析するために必要な知識や技能を習得する。
  4. 複数プログラム選択履修制度では、第1のプログラム(必修)として、所属する学科(人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科)の開設する主プログラムまたはグローバル文化学主プログラムを履修する。次に第2のプログラム(選択必修)として、専門領域に深く特化する強化プログラム、他の専門領域を横断して学ぶ副プログラム、領域融合型・学際型の学際プログラムのいずれかを選択し履修する。これによって、高い専門性に支えられた実践力やリーダーシップを身につける。
  5. 人文科学、言語文化学、人間社会科学、芸術・表現行動学の高度な専門性を自らの力とするために、卒業論文ないしは卒業研究を必修とし、教員の指導のもとに、研究テーマにかかわる資料やデータや研究文献を収集し、これらを解読・分析し、一定の結論をもった卒業論文ないしは卒業研究を完成する。
  6. 学科により、高等学校・中学校・小学校・幼稚園教員免許取得ならびに、社会調査士、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修することができる。

人文科学科

  1. 人間の文化・社会について、深く幅広い知識を習得し、それらに立脚したオリジナルな問いを自ら見つけ出し、必要な資料・データを収集・整理した上で、独自の論理を築き上げる総合的な力を身につける。
  2. コミュニケーション力と専門教育の基礎として、2言語以上の外国語を履修し、人文科学の基礎力を身につけるため、学科共通科目を4科目以上履修する。
  3. 人文科学科が開設する専門教育プログラムの編成とその方針は以下のとおりである。
    ①哲学・倫理学・美術史プログラムでは、人類が求めてきた真・善・美という価値に関わる事象について、専門的かつ体系的知識を習得するとともに、それらの価値の問い直しをはかることを通じて、「考える力、行う力、感じる力」を高める。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ②比較歴史学プログラムでは、日本、アジア、西洋という地域軸と古代から現代までの時間軸にそって、概説・研究法・講読・特殊講義・演習・調査の6種類の授業科目を設け、相互の比較や連関・交流に着目することで社会全体を俯瞰し、柔軟な思考によって人類史を総合的に把握する。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ③地理環境学プログラムでは、自然・人文地理学、地誌学の講義・演習とフィールドワーク・GIS(地理情報システム)・社会調査などの実習を通じて、文系と理系の知を地域・場所で結びつけ、現実的な諸問題の解決のための、センスを磨く。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
  4. 中学社会、高校地理歴史・公民の教員免許、学芸員、社会調査士の資格の取得にかかわる科目を履修することができる。地理環境学プログラムでは、これらに加えて、GIS学術士、地域調査士の資格の取得にかかわる科目を履修することができる。

言語文化学科

  1. 「ことば」やそれに基づき生成される文学・芸術について考究するために、各言語の習得やそれらについての体系的理解、また、言語・文学・芸術に対する基本的な研究方法の習得を目指す。日本語教育副プログラムでは、第二言語としての日本語を教えるために必要な知識と技能を習得する。
  2. コミュニケーション力と専門教育の基礎として、2言語以上の外国語を履修し、言語文化の研究の基礎力を身につけるため、学科共通科目を4科目以上履修する。
  3.  言語文化学科が開設する専門教育プログラムの編成とその方針は以下のとおりである。
    ①日本語・日本文学プログラムでは、概論・文学史・講読・特殊研究・特殊講義・演習の科目によって、上代から現代に至る日本語および日本文学の歴史を体系的に学習し、各時代の文学作品や日本語を正確に深いレベルで理解し、その研究方法を習得する。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ②中国語圏言語文化プログラムでは、中国語の講読・作文・ヒアリング・会話の授業科目によって、確実な中国語運用能力の養成をはかり、その基礎の上にたって中国の現代言語文化および古典言語文化に関する科目群を履修し、中国に対する総合的な理解を深める。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ③英語圏言語文化プログラムでは、英語学と英語圏の文学・文化に関する講義・演習科目によって、専門知識と研究法を習得し、作文・会話の科目によって柔軟な英語運用能力を習得する。学修の総まとめとして、卒業論文を英語で執筆し、自らの考えを英語で正確に理解し発信する。作成・提出後、口述・審査をうける。
    ④仏語圏言語文化プログラムでは、フランス語学・作文・会話の授業科目によって、フランス語の専門的知識と実践的運用能力を身につけ、仏語圏の言語文化や社会に関する講義・演習科目(思想や映画、ファッションや移民問題まで)によってその理解を深め、さらにドイツ語圏をはじめとする他の言語圏の文化まで視野を広げる。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ⑤日本語教育副プログラムでは、グローバル化する社会において、多様な言語・文化的背景をもつ日本語学習者に対する日本語の教育・習得および異文化理解に関する基本的知識や実践的技能を、講義と演習科目などによって学ぶ。
  4. 中学・高校の国語、英語、中国語の教員免許の取得にかかわる科目を履修できる。

人間社会科学科

  1. 人間に対する深い理解に基づき、世界的視野に立って社会の広い分野において主導的役割を果たせるように、社会学、教育科学、心理学の幅広い基礎知識、深い専門的および応用的知識を習得する。
  2. コミュニケーション力と専門教育の基礎として、外国語を履修し、人間社会科学の基礎力を身につけるため、学科共通科目を4科目以上履修する。
  3. 人間社会科学科が開設する専門教育プログラムの編成とその方針は以下のとおりである。
    ①社会学プログラムでは、理論的ないし実証的方法により、人間の意識と行動の社会的側面、およびその基盤をなす社会の構造と変動を多角的に分析・考察するため、社会調査法が必修となっており、社会意識・ジェンダー・社会政策等の主要な社会学的領域と文化人類学や教育社会学等の隣接領域の講義・演習科目を学び、人間や社会を広く根本的に見通す。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ②教育科学プログラムでは、教育思想、教育史、教育社会学、教育方法学、教育開発論等の教育科学諸領域の概論・特殊講義・演習によって、人間と教育のあり方についての創造的な考察を行う。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・発表のうえ審査をうける。
    ③総合人間発達科学専修プログラムでは、教育思想、教育史、教育社会学、教育方法学、教育開発論の概論、および幼稚園・小学校教育にかかわる科目が必修となっており、「教育」という営みを理論と実践の両面から多角的に考察する。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・発表のうえ審査をうける。
    総合人間発達科学専修プログラムは、卒業と同時に幼稚園・小学校の教員免許を取得できるプログラムで、このプログラムを履修する学生は、第2のプログラムを選択しない。
    ④心理学プログラムでは、発達・認知・社会・教育・臨床心理学の諸分野の基礎的な知識と研究に必要なテクニックを、概論、実験演習、演習(基礎・応用)、特殊講義、研究法の授業科目を通して学び、人間の心と行動に関わる事象への深い理解と科学的な見方を高める。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、発表・審査等をうける。
  4. 幼稚園教諭、小学校教諭、中学社会、高校公民の教員免許、学芸員資格、社会調査士資格の取得にかかわる科目を履修できる。

芸術・表現行動学科

  1. 講義、演習、実習など多様な形態の授業を通じて、音楽や舞踊を理論的に分析するための基礎的能力と、理論的成果を実践に適用して現代的問題を発見および解決するための実技力・実践力を身につける。 
  2. コミュニケーション力と専門教育の基礎として、外国語を履修する。
  3. 芸術・表現行動学科は、舞踊や音楽の理論と実技の双方の習得を目的とす専修プログラムを履修する。その方針は以下のとおりである。
    ①舞踊教育学専修プログラムでは、舞踊芸術学・臨床舞踊論・民族舞踊学・動作学・体育原理などの講義や演習の科目によって、表現行動を理論的に分析するための基礎的能力を習得し、実習や実技によって、理論的成果を実演・適用できる力をつける。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・審査をうける。
    ②音楽表現専修プログラムでは、「音楽から世界を理解する」ことを目標に、理論と実践の高い次元での融合を目指す。理論面においては西洋近代のみならず幅広い時代・地域の音楽史・音楽理論が必修となっており、学際的視野に立って問題を提示する。実技力については、学習者のニーズに合わせた基礎から高度な水準に至る声楽・ピアノ演奏の実技科目を履修し、理論を演奏に反映しうる実践・応用能力を習得する。学修の総まとめとして、卒業研究を作成・提出し、口述・審査をうける。
  4. 中学と高校の保健体育、音楽の教員免許の取得にかかわる科目を履修できる。
  5. 文教育学部の他学科所属の学生が第2又は第3のプログラムとして、および他学部所属の学生が第3のプログラムとして履修できる舞踊教育学副プログラムおよび音楽表現副プログラムにおいては、舞踊や運動や音楽の意義について理解を深めるとともに、自らの専門分野との関連を学ぶ。

グローバル文化学環

  1. グローバル化の進む現代世界において、多様な文化を越えた協働を実現するための専門的な教育(グローバル文化学主プログラム)が必修となっている。人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科の共通のプログラムであり、どの学科の学生も主プログラムとして履修することができ、学科をこえた総合的教育が行われる。
  2. グローバル社会に必要とされる外国語(英語など2つ以上の外国語)を必修とし、所属する学科の副プログラムを履修することで、学際的な専門力を身につける。
  3. グローバル文化学プログラムでは、グローバル化にかかわる基礎科目を履修したうえで、地域研究・地域文化、多文化交流・多文化共生、国際関係・国際協力の3つの領域にかかわる講義・研究法・演習・実習の科目を体系的に履修する。実践力と多文化理解力を養うため、国内外での実習が必修となっており、留学することが推奨される。学修の総まとめとして、卒業研究を作成・提出し、口述発表・審査をうける。
  4. 文教育学部の他学科および他学部の学生が履修できるグローバル文化学学際プログラムでは、学際的な学習を行い、グローバル・リーダーシップを身につける。

理学部

  1. 理学は、自然の成り立ちの原理・法則を探求する学問である。人類の英知が蓄積された理論や知識を深く知り、さらに新たな謎に挑むための柔軟な思考力と問題解決能力を習得し、自然とその中で展開する人間活動とを扱う様々な場面において、貢献できる力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と高い外国語力を身につける。
  3. 数学、物理、化学、生物学、および情報科学にかかわる専門教育プログラムにおいて、講義・演習・実習・実験を通して、理学的態度を身につけて、自然と人間とがかかわる様々な問題を探究するために必要な知識や技能を習得する。
  4. 複数プログラム選択履修制度では、第1のプログラム(必修)として、所属する学科の開設する主プログラムを履修する。次に第2のプログラム(選択必修)として、専門領域に深く特化する強化プログラム、他の専門領域を横断して学ぶ副プログラム、領域融合型・学際型の学際プログラムのいずれかを選択し履修する。これによって、高い専門性に支えられた実践力やリーダーシップを学ぶ。
  5. 自然科学の高度な専門性を自らの力とするために、卒業研究が必修となっている。教員の指導のもとに研究テーマにかかわるデータを収集・解析し、自ら結論を導き、さらに多くの人々と議論し考察を深めて、卒業研究を完成する。
  6. 高等学校と中学校の教員免許取得ならびに、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修することができる。

数学科

  1. 数学の基礎的素養として解析学・幾何学・代数学をバランス良く学び、講義で得た知識を、演習・輪講・数学講究(セミナー)を通して実践的に学ぶことにより、抽象化・一般化・厳密性などの数学的論理思考法を身につける。また数理逍遥など応用的素養のための科目も履修する。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
  3.  数学主プログラムでは、数学の基礎となる必修科目を中心として、必修に準ずる科目群も学ぶ。強化プログラムでは、分野を特化した高度で専門性の高い知識や能力を養い、現代数学の新しい問題に触れることによって、問題の発見力・構成力を身につける。これらの基礎の上に4年間の数学の学習の総まとめとなる「数学講究(必修)」を履修する。
  4. 中学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種免許状(数学)、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。

物理学科

  1. 物理学の基礎から応用に至るまでの幅広い分野の教育・研究を、一貫性を持って遂行することにより、物理現象を理論と実験の双方向から直感的かつ論理的に探究する能力を身につける。物理学の探究を通じて、様々な場面で出会う問題に対して還元論的かつ多元的なものの見方を習得し、問題解決能力を向上させる。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
  3. 物理学主プログラムでは、物理学の基礎となる必修科目を中心として学び、問題解決の能力を養うための演習と、物理現象の自発的な発見と検証の能力を磨くための実験を行う。強化プログラムでは、さらに専門性の高い科目群を選択して履修し、物理学の細分化された専門分野での高度な知識を習得し、最前線の研究テーマに取り組むための実力を身につける。各人が課題を設定し、これを首尾一貫した系統的な物理学の考え方を用いて問題を解決することを目標として特別研究を行う。
  4. 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)、学芸員資格取得にかかわる科目を履修できる。

化学科

  1. 化学は、原子・分子をなかだちとして自然科学のあらゆる分野と密接に協力して発展するものであり、その領域は数学・物理学の理解が不可欠な分野から、さらに生物学をはじめとする自然科学の諸分野、加えて、工学、医学、薬学などの応用的分野の知識が必須となる領域まで広がっている。化学科では、自然科学はもとより、応用科学分野における諸問題、さらには人類が直面する社会的問題をも解決できる論理的思考力や自然科学の基礎知識および研究能力を体得し、柔軟な思考力と優れた問題解決力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
  3. 化学主プログラムでは、化学の5つの主要分野である物理化学、 無機化学、 有機化学、 分析化学、生物化学の専門分野の基礎を講義により順次学習し、化学の体系を理解する。さらに化学の研究に必要な実験手法を身につけるために各分野の実験を学ぶ。強化プログラムでは、各分野の基礎に立脚し、専門的発展的事柄について講義・演習および実験を通して学習する。これにより、物質の構造、性質、反応に関する理解を深め、化学的視点に基づいた問題解決能力と問題発見能力を習得する。
  4. 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。

生物学科

  1. 生物学は、「生き物」の複雑で多様な生命現象を探求する学問であり、周辺領域の医学、薬学、農学、情報学などの学問分野の基盤となり、さらには地球環境問題や生命倫理などの社会的な問題にまで影響を及ぼす。生物学科では、多種多様な生命現象を科学的に解析する力を養い、幅広い知識に基づいた柔軟で論理的な思考力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
  3. 生物学主プログラムでは、生物学の基礎概念を理解するための必修科目および基礎的な実験手法を学ぶ必修実習を履修し、この基礎の上に生物学の各分野の実験手法を学ぶ選択必修実習および選択科目を履修する。その後、より細分化された専門分野における高度な知識を習得できる生物学強化プログラム、または学際プログラムや他学科の副プログラムを学び、生物学主プログラムの総まとめとしての特別研究および生物学演習を履修する。
  4. 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)、博物館学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。

情報科学科

  1. 情報科学は、「情報」を対象とした数理科学であると同時に、その知見を、コンピュータを介して工学的に応用し、幅広く社会に貢献する学問である。情報科学科では、「計算とは何か」「認識とは何か」といった人間・社会・世界が関わる普遍的な法則性に対する思考力と、変化し続ける現代社会の諸相に柔軟に適応し、問題を解決する能力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力を身につける。
  3. 情報科学主プログラムでは、コンピュータシステム序論、データ構造とアルゴリズムなどの情報科学の基礎科目、線形代数学、微分積分学等の数学系の基礎科目、プログラミング実習等のプログラミング力を身につける実習科目、コンピュータアーキテクチャ等の情報科学技術の科目を学び、そのうえで特別研究を実施する。強化プログラムでは、情報科学のより細分化された専門分野での高度な知識を習得し、情報科学全体への理解を深める。
  4. 中学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種免許状(情報)、学芸員資格の取得にかかわる科目を履修できる。

学際プログラム

①応用数理学際プログラム
数学、物理学、情報科学の3つの科目群から構成されている。数学科目は、数学の中でも、特に応用される事の多い科目から構成される。物理学の科目群は物理学の基礎として重要な科目から構成され、情報科学の科目は数学の応用として捉えやすい科目から構成される。
②物理・化学学際プログラム
物理と化学の学際分野に進むために有用である、両分野の入門的科目(基礎化学、物理学概論)および基礎実験科目を履修し、基礎的および専門的な講義科目を学ぶ。
③ケミカルバイオロジー学際プログラム
化学主プログラムまたは生物主プログラムを履修する学生について必要なケミカルバイオロジー分野の基盤的科目および、それらを発展して学ぶ科目および周辺領域に視野を広げる科目から構成されている。
④生命情報学学際プログラム
理学部の主プログラムを履修する学生が、生命情報学の基礎知識と基礎技術を習得するために、必修2科目と選択必修6単位を履修する。その上で、今までに学んできた主プログラムと生命情報学の基礎とを合流させて、学生自らがもっとも力を発揮できる領域の科目を履修する。

生活科学部

  1. 人間と生活と環境を分析的かつ総合的に理解する技法を学び、専門的学知に裏打ちされた確かな教養と豊かな構想力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)の履修によって、文理にまたがる総合的な教養と外国語力および、情報処理能力を身につける。
  3. 食物栄養学の専修プログラムと、人間・環境科学、人間生活学および消費者学の専門教育プログラムが開設されており、少人数の実験・実習・講義・演習などの多様な形態の授業を通して、公共の利益に資する高度な専門知識、判断力を身につけ、実践の場で応用可能な知識と技能を習得する。
  4. 複数プログラム選択履修制度では、第1のプログラム(必修)として、所属する学科(人間・環境科学科、人間生活学科)の開設する主プログラムを履修する。次に第2のプログラム(選択必修)として、専門領域に深く特化する強化プログラム、他の専門領域を横断して学ぶ副プログラム、領域融合型・学際型の学際プログラムのいずれかを選択し履修する。これらにより、高い専門性に支えられた実践力やリーダーシップを身につける。
  5. 生活者の視点に立った高度な専門性を自らの力とするために、卒業論文が必修となっており、教員の指導のもとに研究テーマに関わる実験・実習・資料の収集を行い、そうして得られたデータや資料を分析し、卒業論文を完成する。
  6. 学科により、高等学校・中学校教員免許(家庭科)、社会調査士資格、学芸員資格、栄養士資格ならびに管理栄養士受験資格、一級建築士受験資格にかかわる科目を履修することができる。

食物栄養学科

  1. 豊かな食生活と健康な社会の実現に向けて、食物と栄養に関する科学的視点と実践力を身につける。
  2. 幅広くコア科目(教養科目)を履修し、自然科学系などの基礎科目も履修して、広い教養を習得する。
  3. 食物栄養学科では、食物と栄養に関する科学的視点と実践力を身につけた指導的人材として、栄養士免許取得および管理栄養士国家試験受験資格に必要な単位を履修できる専修プログラムが編成されている。その方針は以下のとおりである。
  4. 食品化学、食品貯蔵学、調理科学、栄養化学、臨床栄養学、応用栄養化学、栄養教育論、給食経営管理論、公衆栄養学など様々な学問領域の専門課程や実験・実習を通して論理的思考を身につける。さらに、管理栄養士の国家試験受験資格に必要な栄養臨地実習を行うとともに、食物と栄養に関する科学研究の専門教育として、各自が設定した特定のテーマについての研究を進め、卒業論文(必修)を完成する。
  5. 栄養士免許と管理栄養士の国家試験受験資格が与えられ、栄養教諭の教員免許を取得することができる。また、任用資格として、食品衛生監視員、食品衛生管理者を取得することができる。

人間・環境科学科

  1. 環境と人間との間でのアンバランスから生じる様々な問題に対し、人間が享受する快適性、利便性、安全・安心を生活者にとって重要な要素と位置づけた上で、人間と環境がバランスを保ちつつ暮らせるための具体的な対策を社会に対して提案し実践する能力を身につける。
  2. コア科目(教養科目)を履修するとともに、人間と環境間の問題解決に不可欠な定量性や客観性といった科学的な思考能力を養うために、自然科学系基礎教育を重視した履修を行う。
  3. 数学、物理、化学、生物、情報などの理工系基礎科目を重点的に履修する。この基礎のうえに、関心に従い、応用へ展開する諸科目を学習する。人間・環境科学主プログラムでは、理工系基礎学力を発展させるとともに幅広く関連基礎知識を身につける。強化プログラムでは、工学的トレーニングを通じて、設計・評価能力を養うとともに、多角的な知識を総合してイノベーションを創造する能力を培う。卒業年次には指導教員のもとで卒業論文を作成するための研究を行い、生活の質に関連した具体的応用課題に対する解決能力を身につける。
  4. 一級建築士受験資格の取得にかかわる科目を履修することができる。

人間生活学科

  1. 生活者の視点から、個人の発達や心の健康、人間と社会の関係、生活と文化について、多角的かつ複合的なアプローチを駆使し、人間と生活を総合的に理解し探求する力を身につける。
  2. 幅広くコア科目(教養科目)と外国語科目を履修し、人間の生活について、生活者の視点から多角的かつ複合的なアプローチを駆使しうる視野と基礎教養を身につける。生活者の視点を学ぶ「人間生活論」を必修科目とし、発達臨床心理学、生活社会科学、生活文化学の概論を履修した上で、専門教育プログラムを履修する。
  3. 人間生活学科が開設する専門教育プログラムの編成とその方針は以下の通りである。
    ①発達臨床心理学プログラムは、臨床心理学、保育学、児童学に関する専門講義と観察・診断・検査・統計分析といったスキルを学ぶ演習に加えて、臨床現場における実習を経て、実践的アプローチを駆使できる基礎力と、自ら問題意識をもって分析できる力を身につける。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、発表・審査をうける。
    ②生活社会科学プログラムは、法学、政治学、経済学、社会学の4分野にわたり広く社会科学の知識と家族論、ジェンダー論、社会政策論、消費者経済、生活法といった現代的トピックを、講義や演習や調査法などによって学びながら、社会科学の高度な知識と研究方法論を使いこなす。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、口述・発表・審査をうける。
    ③生活文化学プログラムは、服飾、住居、工芸、デザインなどの生活造形を生み出してきた文化・歴史を、比較文化論、民俗学、歴史学などの講義や演習、実習によって多角的に探究する。学修の総まとめとして、卒業論文を作成・提出し、発表・審査をうける。
    ④ジェンダー論副プログラムは、社会科学および人文科学の講義や演習によって、人間生活について、ジェンダーの視点に基づく理解と分析を行う。
    ⑤公共政策論副プログラムは、身近な生活問題の発生メカニズムを理解するとともに、統計的分析を重視した実証分析の理論と方法を学び、その解決の方法を考える。
  4. 高等学校・中学校教員免許(家庭科)、社会調査士、学芸員資格を取得できる。このほか、保育士試験、ならびに大学院臨床心理士養成課程進学のための基礎教育に対応する科目、また、消費生活アドバイザー試験に対応する科目を履修することができる。

消費者学学際プログラム

消費者学の基礎となる「消費者科学入門」「国民経済と生活」「消費者法」が必修となっており、消費者にかかわるさまざまな分野の科目を選択履修することで、消費生活にともなう諸問題を、学際的に分析し、実践的な対応策を考える。

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