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生活科学部人間・環境科学科では平成25年度入学者より、 一級建築士の受験資格に対応します

2013年1月24日更新

平成25年度入学者より、生活科学部人間・環境科学科のカリキュラムの科目が、一級建築士受験資格に必要な科目に認定されました。
平成25年度以降、生活科学部人間・環境科学科に入学し、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を、所定の単位以上履修修得した上で卒業したものは、その後、国土交通省令で定める建築に関する実務の経験を3年以上有することで、一級建築士の受験資格を得ることができます。
なお二級建築士受験資格については、従来通り、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を、所定の単位以上履修修得した上で卒業すれば、実務経験を有することなく、二級建築士の受験資格を得ることができます。

背景

人間・環境科学科の目標は、たがいに影響を受け合って変化する環境と人間との間のダイナミクス(相互作用)を環境と人間の双方の視点から科学的に捉えること、そしてその上で、人間と環境がバランスを保ちつつ暮らせる対策を、机上の案としてではなく具体的なプランとして社会に提案することです。人材の育成像としては、リーダーとなる資質を備えた高度な研究者、教育者、社会での実践者です。そのような人材を育てるには、単に座学知識を教授するだけでは不十分であり、環境・人間間のシステムについて、総合的な視点から具体的に評価・設計・提案できる能力を養うことが必須となります。本学科では、これまで、設計演習や実験実習、課題解決型ワークショップといった実践型科目を中心にカリキュラムを充実させてきました。幅広い知識を生かしながら、現実諸課題の解決策を提案できる専門性の高いジェネラリストが、今まさに社会の様々な分野で求められていると考えます。このような人材育成の一環として、このたび、総合的視野を有する建築士の養成を目指し、一級建築士受験資格認定のためのカリキュラムを立ち上げました。

教育の目標と方針

一昨年の未曾有の大震災を経た今、私たちの生活は、自然をふくめた大きな環境との関係の中で、改めて有りかたが問われています。人間と環境がバランスを保ちつつ安心して生活できる環境を実現するためには、人間、環境、材料、社会などに対する幅広い知識、ならびに、それらを応用し総合的な視点から発想する力が求められます。本学科では生活と環境の問題に積極的に働きかけることのできる人材を育成してきました。そのひとつのキャリアとして、一級建築士受験資格認定のためのカリキュラムを充実させます。一級建築士は単なる建築設計者ではないと私たちは考えます。ライフイノベーションや街づくり、コミュニティデザイン、福祉環境、生活のデザインなど、幅広く人々の生活のあり方や環境の諸問題を解決する具体的な方策を提案できる人材として、ますます活躍が求められています。

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