お茶の水女子大学でスペシャルタナーレクチャー開催

お茶の水女子大学 「Special Tanner Lecture -21世紀の女性の生き方- 5月18日(水) 13:00-15:00」 OCHANOMIZU UNIVERSITY
お茶の水女子大学 「Special Tanner Lecture -21世紀の女性の生き方- 5月18日(水) 13:00-15:00」 OCHANOMIZU UNIVERSITY
Special Tanner Lecture
- 21世紀の女性の生き方 -
5月18日(木) 13:00-15:00
タナーレクチャーとは? トップイメージ

タナーレクチャー とは?

ハーバード大学やスタンフォード大学などの米国の大学、さらに英国のオックスフォード大学およびケンブリッジ大学といった、世界を代表する大学でのみ開催されてきた「ノーベルレクチャー」に匹敵するともいわれる著名な啓発活動です。

タナーレクチャーについて

 タナーレクチャーの講演者は、「Human Value」の分野における際立った功績と傑出した能力が認められる方々です。講演者は、哲学、宗教学、人文科学、科学、創造的芸術、学問的職業(神学・法学・医学)もしくは公的または私的取り組みにおけるリーダーシップを発揮した方々の中から選出されます。講師の職は、国際的かつ異文化をまたぐものであり、民族、国家、宗教、また観念形態のすべてを超越して優れたものに与えられます。タナーレクチャーの目的は、「Human Value」に関連した学術的かつ科学的取り組みを推進し、かつ回想することにあります。この目的には、人間の認識、興味、行動、そして目的意識に関連したすべての価値が含まれます。開催された講義は、年報として出版されます。

 タナーレクチャーは、アメリカの学者で実業家でもあり、また博愛主義者でもあったオバート・クラーク・タナー氏によって設立されました。この講師の職を設置するにあたって、タナー教授は、「この講義が人類の知的かつ倫理的営みに貢献することを願っている。私はこの講義を、人間の行動と価値についてのよりよい理解を求めるものだと思っている。このような理解は、その本質的価値を追い求めるものであるが、結果的には個人的また社会的生活の質のための現実的な帰着をもたらすだろう」と述べています。

 「Human Value」についての講義は、タナー夫妻(オバート氏および妻グレース氏)の個性や興味の正真正銘の現れであります。倫理的誠実さ、寛大さ、そして切実な同情、また平和と公共利益への懸念、思考と知識に対する責務、科学、芸術、人文科学に対する愛、そして人生に対する情熱の現れです。

 タナー夫妻は、どちらも祖先はイギリス人で、初期モルモン開拓者の末裔です。田舎の非常に敬虔な土壌に育ち、彼らの個性は勤勉、地域社会の一致団結、品格や誠実さに対する昔ながらの美徳によって形成されました。妻グレースは科学、特に生物学や文化人類学に強い関心を持っており、これらの分野に寛大な寄付を行ってきました。オバートはウタ大学で哲学と法学を学びました。法学の学位を取得した後、ハーバード大学およびスタンフォード大学で哲学を専攻しました。スタンフォード大学では、宗教学科および牧師としての職務も務めました。

タナー家について

 タナー氏は、1946年にユタ大学哲学部に所属し、1974年から2003年に亡くなるまで、名誉教授を務めました。知識人の間での有力者であり、「New Testament」について複数の本を出版しています。

 タナー氏は、母親からの遺産をもとに事業を創め、米国の当該分野における最も大きな会社を築き上げました。名誉ある賞に選ばれた宝石細工人を幾人も輩出したO.C.Tanner社は、後のタナー慈善活動の資金的土台を形成しました。

 大学教授としては、倫理学や宗教哲学に取り組みました。学術界でも、タナー氏は知識の自由に対する情熱的な提唱者かつ保護者として幅広く知られています。タナー氏が尊敬するのは、ソクラテスと神です。前者からは「吟味されざる生に生きる価値なし」(ソクラテスの格言のひとつ)という信念を得、後者からは人類の苦しみに対する同情と、最終的な人類の幸福への不滅の祈りを学びました。彼は人生の大半を、平和と社会秩序の確固たる土壌を築くため、国内外を問わず捧げてきました。彼の社会貢献は、国連にはじまり、Commission on the Bicentennial of the United States Constitutionの会員でもありました。

 1998年、オバート・タナー氏は、ユタ大学から人文科学における初めての賞をNorman H Bangerterから賜りました。同年、レーガン大統領から文化勲章を賜っております。彼はいくつもの名誉学位を取得しているほか、英国女王からの栄誉も受けており、また英国学術会の名誉会員でもあります。

下記のサイトから引用して日本語に翻訳しました。

http://tannerlectures.utah.edu/