平成21年7月25日から9月28日まで、英国ロンドン大学にてお茶の水女子大学中級中国語教材開発の内容を構築するための研修・調査を行った。
欧米や韓国では中国語教育に国策的に力を入れはじめている。日本の大学では学習者数こそ多いものの、国際的コミュニケーションを目標に設定した中国語教育が行われているとは言えず、教材や教育方法の開発も遅れている。現在日本の大学で使用されている中国語教材には多くの問題があるが、特に中級教材は、初級教材とのレベルの差が大きい、到達目標が明確でなく、聞く、話す、読む、書くの四技能を総合的に養成する内容になっていない、など問題が大きい。初級、中級の一貫した中国語教育を行い、使える中国語、上のレベルにつながる中国語を修得させるために、本学独自の教材開発が不可欠であり、特に中級教材の開発が急務である。四技能のバランスを考慮した教材開発では英語教育が先行しており、先進的実践地であるロンドン大学で第二言語教育の研修を行い、最新の教材作成法を調査し、本学独自の中級中国語教材のアウトラインを構築した。 |