本学では12月2日、「平成21年度FD研修・調査報告会」として、平成20年度に国際規格のFD海外研修・現地調査に派遣した教員(6件−11名)による報告会を開催しました。これは、特別教育研究経費で採択された「国際規格のFD戦略」事業の中で、国際通用性を高めることに重点をおいたFDの組織的な実施のため、本学教員が海外の大学・機関等で授業や研修セミナーに参加し、当該校・機関などの教員や研究者との交流を通して、国際規格のFDを体得し調査報告することで、国際規格での授業運営モデル、教員の役割、及び大学の在り方の検討を行うことが目的です。
今回の報告会では、開会の挨拶として、耳塚教育開発センター長(副学長、教育機構理事)より、本学全体のFD活動において、本事業は実践的・先導的役割を担っていることが述べられました。各研修・調査報告については、プロジェクターを使用し、各研修・調査先の様子がわかる写真を提示しながら、特徴的な授業や現地学生の受講の様子、そして、本学に活かしたい事柄や取り組み実施時の懸念事項など、活発に意見が述べられました。また、本事業の企画立案者であり、平成20年度事業推進者である前教育機構長 三浦教授から、前年度の本事業実績を総括し、国際社会においてリーダーシップをとれる学生を育成する教育環境について、海外からも広く学び、持ち帰ってくるという活動の有意性、また、グローバル・リーダーシップ養成の教育環境を長期的に実現するだけでなく、できることから具体的に実践する活動の重要性が述べられました。今回の報告者であり、研修・調査に派遣された教員においては、研修・調査で体得したことを、実際に授業にとり入れたり、外部資金調達の磯としたり、また、学内外関係者と具体的な提携の取り組みを進めるなど、実成果に結びつける活動を開始していることが確認されました。 |