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平成30年度「第3回 小泉郁子賞」選考結果報告

2019年3月6日更新

平成30(2018)年度「第3回 小泉郁子賞」選考結果報告

小泉郁子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 文教育学部長 新井由紀夫

第3回小泉郁子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を小泉郁子賞候補者として本学学長に推薦し、了承を得ました。

  • 「小泉郁子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧下さい

小泉郁子賞

中西 祐子 氏
(武蔵大学社会学部 教授)

業績「『ジェンダーと教育』に関する社会学的研究」

中西氏は、ジェンダー研究・教育社会学が専門で、その主な研究成果が著書『ジェンダー・トラック』である。数々の書評において「能力に基づく、アカデミック・トラックとは独立した、性役割観に基づく第二の進路分化メカニズムとしてのジェンダー・トラック」を発見した点、「学校社会学の伝統と「ジェンダーと教育」研究の伝統を接合し、その上に高等教育研究まで視野を広げているという点」で、その意義は大きいと評価された。その後も「ジェンダーと教育」研究分野の旗手の一人として、緻密で実証研究に基づき、家族や子育て、さらにはアメリカに移住した日本人女性のライフヒストリー調査など、民族とマイノリティの問題にまでスコープを広げて活躍されている。
以上のことから、本選考委員会は中西氏を人文社会科学の諸分野において顕著な研究業績を挙げた者に対して授与される小泉郁子賞受賞者として大変ふさわしいと判断した。

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