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学生・院生の皆さま、教職員の皆さまへ【学長メッセージ】

2020年5月7日更新

学生・院生の皆さま、教職員の皆さまへ

                             2020年5月7日

お茶の水女子大学長 室伏きみ子

本日から、附属学校も含めて、全学一斉にオンライン授業が始まりました。全ての授業をオンラインで実施するのは、本学にとって、初めての経験ですので、順調に動き出した様子を見て、ほっとしています。
学生さん達に、対面授業に劣らない質の高い授業を受けて頂くことができるよう、教職員の方々がご努力下さっていることに、心から敬意を表します。それと共に、学生・院生の皆さまの学びの質を高めるための教育・研究活動を、物心両面から支えて下さる保護者の方々にも、心からの感謝をお伝えしたく存じます。 

これまで、ホームページやOchaMailでお知らせしましたように、第一学期の終了時(6月24日)までは、オンライン授業を実施する予定です。実習や実験等について心配していらっしゃる学生・院生の方も少なくないと思いますが、それらは、第2学期以降、長期休暇等を利用して受講して頂くことになります。いろいろご不便をお掛けすることになるかも知れませんが、予めご理解頂き、教育担当副学長や、各学部・学科、専攻・講座、および担当事務の指示に従って、受講して頂きたくお願い致します。特に、教育実習などの資格取得に関係する実習に関しましては、文部科学省等と相談しつつ、取得に不利にならないような工夫を致しますので、どうぞご安心下さい。
教職員の皆さまには、限られた時間の中で、かなりのご無理をお願いすることになるだろうと思いますが、この困難な時期を乗り越えるために、ご尽力下さいますよう、お願い致します。

皆さまにとって、新型コロナウイルスの世界的蔓延によって、不安やストレスが多いこの数ヶ月間だったと思います。予期せぬ禍によって、突然、行動が規制され、予定していたことを変更せざるを得なくなった理不尽さに、心が折れそうになったことがあったかも知れません。
これからも、難しい課題に直面せざるを得ないこともあるだろうと思いますが、皆さまには、どんな局面に向き合った場合にも、常に冷静に物事を捉え、柔軟かつ深く考えて行動して頂きたいと願っています。そして、いつでも思いやりの心を忘れずに、日々を過ごして頂きたく思います。逆境の時にこそ、その人の、そしてその組織の真価が問われます。お茶の水の一員として、手を携えてこの難局を乗り越えて参りましょう。

現在、人と人との接触を出来るだけ避けることが求められています。家族や親しい友人達とも会えないこともあるでしょうが、そんな時ですから余計に、手紙、電話、メールなどで、より良いコミュニケーションをとることに努めて頂きたいと思います。近いうちにきっと、人々が一堂に集って、笑って話し合えるときが来るはずです。それまで、ご自分自身と、周囲の方々の健康に気をつけて、毎日を過ごして下さるよう、お願い致します。

なお、本学では、様々な問題に直面していらっしゃる学生・院生の方々のご相談には、いつでも対応させて頂いています。コロナウイルスのために、学びを諦める様なことがあってはなりませんので、困ったことがおありでしたら、ご遠慮なく大学に相談して下さい。

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