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　この度、お茶大アカデミック・プロダクションの森寛敏特任助教が、The fourth Asian Pacific Conference on Theoretical & Computational Chemistry (APCTCC-4) にてBest Poster Award を受賞されました。APCTCC では、理論計算化学分野の将来を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、アジア環太平洋諸国から当該分野をより積極的に発信・活性化していくことを目的として、2007 年の APCTCC-3 より本賞を設置しています。今回マレーシアにて開催されたAPCTCC-4では、約150名の参加者から、3名の若手研究者が本賞を受賞しました。
　今回の受賞対象となった森特任助教の研究は光双極子スイッチ分子の理論設計方法に関するものです。お茶大アカデミック・プロダクション、シミュレーション科学グループでは、プロジェクトの一つとして、量子化学計算による機能性分子の理論設計に関する研究を展開しています。今回、森特任助教は、高精度量子化学計算を様々なヘテロ元素置換芳香族π電子系とその誘導体に対して網羅的に適用することで、5つの分子が光照射により双極子モーメントベクトルを反転する「双極子光スイッチ」となることを示すと共に、分子軌道相互作用に基づき双極子光スイッチを構築する一般的方法を見いだしました。

受賞研究発表タイトル
Theoretical Design of Dipole Photo Switching Molecule: Ab Initio Electronic Structure Study of Aza-Substituted π-Electron Systems

　　

• APCTCC ウェブサイト
　　
• お茶大アカデミック・プロダクション（シミュレーション科学分野）ウェブサイト