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　木村オリエ本学大学院人間文化創成科学研究科研究員（地理学コース）が、2009年11月7日（土）に、人文地理学会の学会賞（論文部門）を受賞しました。人文地理学会は、人文地理学を中心とする全国的な学会で、この学会賞（論文部門）は、人文地理学会が発行する雑誌『人文地理』に掲載された論文の中で、特に優秀であった論文に対して年に一度授与されるものです。
　受賞対象となった論文「都市郊外における自治体のアウトソーシングと主婦の起業−多摩ニュータウン南大沢地区S 社を事例にして−」は、行政のリストラクチャリング過程に生じた主婦たちの起業活動の実践事例を通じて、郊外コミュニティの変容とその中で発展してきた非営利セクターの役割と課題について明らかにしたものです。審査委員会からは、「アウトソーシングやジェンダーなど現代的な関心が持たれている状況の中で、詳細な実態の把握と考察を行ったもので、人文地理学の社会的な貢献に繋がり得る研究成果」と評価されました。