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学生支援GP「出る杭を育てる〜企業で女性が輝くための学生支援〜」が
キックオフ・シンポジウムを開催

 学生支援GP「出る杭を育てる〜企業で女性が輝くための学生支援〜」では、3月10日(火)に本学の共通講義棟2号館201教室において、キックオフ・シンポジウムを開催した。当日は、本学学生及び教職員ほか企業関係者等を含め50名以上の参加者があり、現在活躍中の企業トップとともに、「女性が組織を動かす」をテーマに熱い議論が展開された。まず、開会にあたり、お茶の水女子大学 郷通子学長がシンポジウムの開催趣旨と本プログラムの目的について説明し、女性が指導的地位へ進出するためには企業と大学とが連携し、人材の育成を進めていくことが必要であると述べた。

開会挨拶を述べる郷通子学長 講演の様子
開会挨拶を述べる郷通子学長 講演の様子

 続いて、シンポジウム前半では、「組織を動かす楽しさ」(國井秀子リコーソフトウエア株式会社取締役会長)、「出版と経営の現場で50年」(小澤美奈子株式会社東京化学同人社長)、「私のキャリア—行きあたりバッチリ」(坪田秀子日本ロレアル株式会社副社長)をテーマとした講演があり、経営者としての視点や仕事への取り組み方など、それぞれの経験に基づく貴重なお話に、会場に集まった参加者はみな熱心に聞き入っていた。また本学教員からも、「お茶大カフェと放送局でキャリア開拓!」(千葉和義教授)と「文理融合リベラルアーツの自在な技」(三浦徹副学長)をテーマとした講演があり、本学での教育と就職支援に関する様々な取り組みや今後の課題について力強い発表がなされた。なお、個々の講演の後には学生からの質問や意見を受け付け、普段なかなか接することのない企業トップと学生とが直接対話する絶好の機会となった。

全体討論の様子
全体討論の様子

 シンポジウム後半の全体討論では、会場から多数の質問や意見をいただき、予定の時刻を超え活発な質疑・討論がなされた。なかでも講演者全体に対する質問として、「コミュニケーション能力を磨くために大切なことは何か。どのようなトレーニングを積めばコミュニケーション能力を高めることができるか」という問いかけに対し、「まずは伝えたいという気持ちを持つこと。技はあとでついてくる。」(坪田氏)、「相手の立場に立ち、伝わっているかどうかを確認する姿勢。」(國井氏)、「好奇心。相手の質問に対し興味を抱くこと。」(小澤氏)、「相手の話を確実に理解し、その上で今まで自分には見えなかったような新しい世界を共同で作り上げること。」(千葉)、「(大学での専門課程において)、自分自身でどう生かしていくか、その先を考える力を身につける教育を行うこと。」(三浦)など、それぞれの視点からコミュニケーション能力を高める秘訣や方法について回答があった。
 閉会にあたり、三浦副学長から当プログラムの今後の活動内容や方針について報告があり、最後に講演者や参加いただいた方々にお礼が述べられ、盛会のうちにシンポジウムを終了した。

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