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食育プロジェクト 平成20年度シンポジウムを開催

 お茶の水女子大学では、平成19年度から「子どもの発達・成長過程を見通した食育の実践と教育プログラムの構築」(文部科学省特別研究経費)に取り組んでいます。この通称「食育プロジェクト」は、学内外において、食育活動やその評価研究を行い、これらの成果を「食育推進プログラム」として広く社会に発信することを目的としています。
 昨年に引き続き2回目のシンポジウムにあたる今回は、「学校における食育」をテーマとし、本学と附属学校園がこれまでに培ってきた「自立した生活者」というキーワードを柱とし、今後学校での食育を主導していく栄養教諭と学校栄養職員、家庭科教員を主な対象として、実践的な情報提供と議論の場とすることを目的として10月13日(月)に開催しました。
 三連休最後の祝日にもかかわらず当日の参加者は320名を超え、想定していた対象者以外にも大学教員や学生、附属学校園保護者など多くの方が参加してくださいました。
 シンポジウム前半では、郷通子学長の挨拶に続き、「学校における食育の推進について」(梶山正司文部科学省健康教育企画室長)および「食と命と文化−食育の原点」(原田信男国士舘大学教授)をそれぞれテーマとした基調講演が行われました。
 後半は三つの分科会に分かれ、分科会Ⅰでは、「新しい学校給食摂取基準とその実践」(山本茂本学教授)、「スポーツの食育−自己管理能力とコミュニケーション能力を磨く」(杉浦克己立教大学教授)をテーマとした講演、分科会Ⅱでは、簡単調理実習の授業紹介(田中京子附属高校家庭科教諭、栗原恵美子附属中学校家庭科教諭)、分科会Ⅲのワークショップ(赤松利恵本学准教授)では、「栄養教諭実習を考える」というテーマで熱い討論が行われ、様々な課題が浮き彫りにされました。
 ポスターセッションでは、食育プロジェクトによる学術的研究(ONESS)と附属学校での各教科の食に関する取り組み、本学食物栄養学科が今年初めて行った栄養教諭実習の実際が発表されました。学生サークルOchasによる食育活動、(株)メイトによる食育教材、明治製菓(株)SAVASによる「スポーツを通じた『食育』」、大潟村あきたこまち生産者協会によるコメ作りと食育の取り組みのブースも設置され、大勢の方々が訪れました。12時より6時間にわたって、参加者と主催者による熱心な討議が行われ、プロジェクトを推進していく上の課題や多くの情報が集められました。また、今回のシンポジウムで、本学の食育の取り組みが広くアピールされました。
 食育プロジェクトでは、これからも学内外で様々な食育活動を企画していく予定です。食育プロジェクトのHPもご覧ください。

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