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お茶大アカデミック・プロダクションの郡宏特任助教、JSTの戦略的創造研究推進事業さきがけ
「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの検索」領域に採択

 本学「お茶大アカデミック・プロダクション」の郡宏特任助教が、科学技術振興機構(JST)が進めている戦略的創造研究推進事業のさきがけ「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの検索」領域に採択されました。お茶大アカデミック・プロダクション(通称アカプロ)は、科学技術振興調整費による事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進プログラム」推進のために平成19年度に設置された組織であり、従来のような研究室単位ではなく、学長をはじめとする役員会が、先端的研究者組織と協働して、自由かつ自立的に研究する環境を整えたものです。郡助教はアカプロに所属する9名の特任助教の一人であり、創造的主体的な研究活動が期待されています。

 郡特任助教の専門は非線形物理学で、特に、リズムとリズムが影響を与え合うと起こる「同期現象」を研究しています。同期現象は体内時計の生成やパーキンソン病の原因になるなど、生命現象とも密接に関連します。さきがけの採用課題名は「振動子理論の生物・化学・工学・医療分野への応用」で、同期現象の関係する諸分野の問題に、数理モデルの構築と実験研究の両面から取り組んでいきます。特に、体内時計など生命機能に関する研究に重点的に取り組みます。

 「若手研究者の自立的研究環境整備促進プログラム」が発足してまだ間もないながら、郡特任助教がさきがけに採択されたことは、アカプロに所属する特任助教全体の追い風になるに違いありません。今後の本組織の研究推進・発展が期待されます。

 JST戦略的創造研究推進事業さきがけ「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの検索」領域 平成20年度新規採択研究者については、こちらをご覧ください。
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