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マリー・キューリー夫人財団「文化財保護プログラム奨学生」に林美木子さん(博士前期課程修了)が合格

 今年(2006年)3月に本学博士前期課程(ライフサイエンス専攻)を修了した林美木子さんは、建築物の保存・修復を研究するため、マリー・キューリー夫人財団が運営する文化財保護プログラム(European Marie Curie EPISCON programme)奨学生試験に挑戦し、厳しい選考の結果、世界から16名選ばれる内の1名として見事、合格しました(この内13名は欧州の出身者で、アジア出身は林さん1名)。
 この本部はイタリアのボローニャ大学にあり、そこで合格者16名が纏めて研修を受けた後、欧州内の各大学に派遣されます。林さんはルーマニアのAlxandru Ioan Cuza大学のサンヅ教授(Prof. Ion Sandu)の指導を受けることを希望し、そこで博士号取得を目指します。この間の渡航費、授業料、滞在費などすべてが、キュリー夫人財団によってまかなわれます(奨学金支給期間は3年間)。
 林さんが本学に提出した修士論文は「建築外装面の微生物汚染」で、本奨学生選考に当たっては、この修士論文の内容と、2004年に実施したポツダムの建築物保存・修復についての調査の報告文「ポツダムの魅力:建築仕上技術」(『建築仕上技術』2005年7月号、工文社)が認められました。林さんの報告文には、他に、同誌に掲載された「中世の面影残る都市 東独・クエトリンブルクを訪ねて」(vol.30 no.354, 2005年1月号)、「ドイツの住宅展示場と住意識について(vol.30 no.358, 2005年5月号)があります。林さんは今夏(2006年8月26日)、本留学の為、出発しますが、今年9月より本学の生活環境研究センター客員研究員も勤め本学との連絡を密にして研究を推進します。

マリー・キューリー夫人財団からの合格証を手にした林美木子さん ポツダムの建築修復保全(Neues Plais:新宮殿)の調査を行う林さん(平成16年9月)
マリー・キューリー夫人財団からの合格証を
手にした林美木子さん
ポツダムの建築修復保全(Neues Plais:新宮殿)の
調査を行う林さん(平成16年9月)

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