猿橋賞は,1980年創立の「女性科学者に明るい未来をの会」が,自然科学の分野で顕著な研究業績をあげた女性科学者(50歳未満)におくる賞で,猿橋勝子博士によって創設されました。多くの自然科学分野の学会からそれぞれ推薦された候補者のなかから,毎年1名に与えられる名誉な賞です。 |
森郁恵さんのプロフィール 森郁恵さんは,1980年に本学理学部生物学科を卒業後,理学研究科に進学し,ショウジョウバエのアルコール脱水素酵素の活性の遺伝的変異に関する研究で,理学修士の学位を取得。その間,文部省国際交流派遣制度の留学生として,英国サセックス大学に1年間留学。その後,米国ワシントン大学生物医学系大学院に進み,線虫C. elegansのトランスポゾンTc1に関する遺伝学的解析で,Ph.D.の学位を取得。 |
過去の本学受賞者 本学では、すでに以下の3名の理学部卒業生が猿橋賞を受賞しています。
|
|
森郁恵さんの本学コネクション 本学在籍中は、石和貞男名誉教授(現日本遺伝学会会長)の研究室に所属されていました。当時助手だった松浦悦子理学部教授とは、今でも昵懇のご関係です。 |
||
※授賞式後にインタヴュー記事などを掲載いたします。 |
森郁恵さんの研究内容 線虫は,体を構成する約1000個の細胞すべての系譜が明らかになっている有用なモデル生物です。森郁恵さんはすでに15年前に,302個の神経細胞のシナプス結合パターンが解剖学的に明らかにされていることにいち早く着目し,温度走性に関する神経回路の解析を進めてきました。温度走性は記憶と学習が関係する行動のひとつで,このしくみを明らかにすることは,脳の機能の理解に大変重要です。 |
国立大学法人お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
責任者:お茶の水女子大学ホームページ運営委員会委員長
E-mail:
Copyright © OCHANOMIZU UNIVERSITY. All rights reserved.