アリゾナ州ツーソンパラゴン社にて | |
実験用のメダカの飼育と産卵の準備 | エコシステムと搭載器具の準備 |
フロリダ州ケネディースペースセンターにて | |
シャトルへの搭載準備開始 | 選別したメダカの卵(飛行中に孵化予定) |
エコシステムの最終組立と実験モジュールへの搭載 | |
実験ミッション(学生による国際共同宇宙実験)の他の実験グループとの記念写真(一番右が新堀さん) |
宇宙実験の方は、プレスへの対応も終わり、あとは シャトルの帰還を待つのみとなりました。 メダカのほうは無事(?)孵化したようです。 まだ全ての卵がかえったというわけではないので、 気を許すことはできませんが、一安心です。 添付しましたのはフライトロッカーの打ち上げ後9日目の写真です。 右端に稚魚が写っていて、とてもうれしかったです!! | ||
STS-107 JUSTSAPSTARSミッションの状況 お茶の水女子大学大学院 ライフサイエンス専攻 新堀真希 皆さんすでにお聞き及びかと思いますが、大変残念な事故が起こってしまいました。 シャトル帰還予定は現地時間2月1日午前9:16でした。私は、1月28日にフロリダ入りし、宇宙から帰って来るメダカと、地上対照実験のメダカのケアをする準備を整えていました。今日は、帰還後ASTROTECHという作業場でのICMの開封に立ち会う予定でした。「その作業は午後になるので、それまではホテル待機」と言われていたので、帰還予定時刻は部屋でNASA TVを見ていました。 帰還予定時刻の1時間前からは帰還のための軌道と管制室の様子が映っており、アメリカ上空を順調に飛行している様子がうかがえました。もしかしたら帰還の様子が肉眼でも見られるかもしれないと、天気が気になって外の様子を見に行き帰ってきたら、すでに通信が途絶えていました。他のチャンネルに変えてみると、ニュースではテキサス州上空での様子が映し出されており、時間がたつに連れ残念な情報がたくさん入ってくるようになりました。本当にびっくりしましたし、ショックでした・・・ 地上対照実験の方は、今までどおりの手順で作業を進めていく予定ですが、この週末は装置を開封する施設に入ることができないので、来週月曜日からの作業になるとのことです。 今後はこちらの関係者の方々の指示に従い作業を進めて行きます。 現状、手に入るデータは非常に少なく、宇宙で誕生したメダカも日本に連れて帰ることができなくなってしまいました。ですが、宇宙での発生の様子をおさめた写真や、ふ化した稚魚の様子などの情報は非常に有意義で、試行機会が限られている宇宙実験の貴重なデータとして最大限に活用していく予定です。機会が限られているからこそ、万全の状態で実験に望めるように準備に打ち込み、それを宇宙飛行士が手助けをしてくれるわけです。特に今回のミッションは、宇宙実験のみをおこなうものでした。宇宙飛行士の方々は私たちの実験のために訓練をつみ、作業をおこなってくださったわけです。その努力に報いるためにも、また、今まで積み重ねてきた努力を無駄にしないためにも、メダカの実験を最後までやり遂げたいと思っています。 2003年2月1日 フロリダ州、ケープ・カナベラルより 新堀真希 |
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