イベント情報

日伊女性国際会議 「女性と社会 日本とイタリア」

 日本とイタリアは、少子化、伝統的な性別分業規範の存続、最近の政治的背景、法律整備の問題等、多くの類似点がある。
 この会議は、このように類似性のある、日伊両国の女性をめぐる状況について比較分析を行うことを目的としている。
 この会議は、両国の文化と社会に関する一層踏み込んだ研究の出発点となるだろう。

日時: 2006年11月23日〜26日
場所: イタリア文化会館
〒112-0074 東京都千代田区九段南2-1-30
主催: 東京イタリア人女性協会、お茶の水女子大学、イタリア文化会館
参加費: 無料
お問い合わせ: イタリア文化会館 Tel:03-3264-6011
ホームページはこちらからご覧いただけます。
ポスター: ポスターはこちらからご覧いただけます。

プログラム
映画 社会 文学
11月23日(木) 15:30〜18:30 11月25日(土) 10:00〜17:45 11月26日(日) 10:15〜
会社内での嫌がらせをテーマにした映画、フランチェスカ・コメンチーニ監督作品「ママは負けない」が上映されます。映画のストーリーを切っ掛けに、映画評論家、作家、弁護士、ジャーナリストによって、労働の世界における女性についてディスカッションが行われます。 社会学、法学、女性企業家の経験等さまざまな視点からは日伊女性の状況を比較する会議が行われます。本シンポジウムは現行の変動を見極めながら、新しい変化の展望の概略を示すような、今後の女性の役割についてのより建設的な討論の糸口を提供するでしょう。 今日の厳しい現実にはまり込んだ4人の女性の物語「OUT」について、作者の桐野夏生さんの話があります。文学に描かれた女性と現代を生きる現実の女性についての話し相手は、七十年代のイタリアの教育を刺激した作品の著者のエレナ・ジャニニ・ベロッティさんです。
労働の世界における女性
映画上映会「Mi piace lavorare」
監督:フランチェスカ・コメンチーニ
邦題:「ママは、負けない」(2004年)
女性と仕事:法律による保護の限界
ディスカッション
・塩野 七生(作家)
・Irene BIGINARDI
 (フィルムイタリア社長、映画評論家)
・Gisella DE SIMONE
 (労働法、ジェノヴァ大学)
・渥美 雅子(労働法、弁護士)
・岡本 太郎
 (ジャーナリスト、映画評論家)
・古賀 太
 (朝日新聞社文化事業部企画委員)
・松本 侑壬子
 (十文字学園女子大学、映画評論家)
日伊会議
女性と社会—日本とイタリア
両国の女性の状況に関する
統計データの報告
・羽入 佐和子
 (哲学、お茶の水女子大学副学長)
・Anna CENERINI BOVA
 (東京イタリア人女性協会)
第一部 10:30〜12:00
女性の生活:比較と歴史の視点から
・円 より子(参議院議員)
・Chiara SARACENO
 (家族社会学、トリノ大学教授)
・石井 クンツ 昌子
 (家族社会学、お茶の水女子大学教授)
・司会:小谷 眞男
 (法社会学、お茶の水女子大学助教授)
第二部 12:15〜13:00
女性企業家の出会い:二人の経験の比較
・Rosita MISSONI(デザイナー)
・森 英恵(デザイナー)
・篠塚 英子
 (フェミニスト経済学、
  お茶の水女子大学教授)
昼食 75分
第三部 14:15〜15:45
女性・労働・家族
・Gisella DE SIMONE
 (労働法、ジェノヴァ大学教授)
・松浦 千譽
 (民法、イタリア家族法、拓殖大学教授)
・朝倉 むつ子
 (労働法、早稲田大学教授)
・榊原 富士子(弁護士)
・司会:Cristina IORI
 (イタリア国弁護士、
  東京イタリア人女性協会)
休憩 30分
第四部 16:15〜17:45
全参加者によるラウンドテーブル

A:選択の自由、新旧ステレオタイプと
 文化による条件付けの影響
B:女性の保護とパワー

統括:原田 真由美(読売新聞)
司会:Chiara SARACENO
 (家族社会学、トリノ大学教授)
司会:羽入 佐和子
 (哲学、お茶の水女子大学)
家庭内摩擦と社会的役割の中の女性のアイデンティティー
現代文学からみた女性の状況
家庭内摩擦と社会的役割の中の女性のアイデンティティー
現代文学からみた女性の状況
作品「OUT」に関する議論

桐野 夏生
Elena GIANINI BELOTTI

司会:菅 聡子
 (近代日本文学、 お茶の水女子大学)
司会:Laura TESTA VERDE
 (東京イタリア人女性協会)

国立大学法人お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1

責任者:お茶の水女子大学ホームページ運営委員会委員長 

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